2018.11.22

1

2018.10.18 Thu

DOMAIN&FUNCTION

一番に選ばれる
金融機関を目指す研究会

REPORT

11:00~

地方創生と地域金融
~預金金融機関の枠組みの下で何をなすべきか~

講師株式会社大和総研
金融調査部 副部長鈴木 文彦 氏
学びのPOINT

①地方創生とは
・成功するためには「しごと→ひと→まち」の順で創生していく。
・地元に根を張る企業を持つ地域の人口は減らない。誘致に頼らず、育成に取り組もう。
②人手不足への処方箋
・「ITによる代替」を含む生産性の向上により技能・労務職の給与レベル向上を目指す。
③地域創生は外部連携がポイント
・家業の事業化を進め域外売上を増やす。
・地域商社が攻めの目利きを担当し、金融機関が事業案を精緻化する。
400_01.png

KPI地方創生とは
"地域の所得"を向上させる戦略である

400_02.png
"地域の所得"とは世帯年収を積み上げたものであり、企業の粗利の合計でもある。

地域の所得向上のため、金融機関は取引先企業の粗利向上を意識した経営支援に力を入れよう。

人材紹介など貸出以外の支援策を拡げて、"ご当地商品"の全国ブランド化を目指せ。
Voice 参加者の声
地方創生というと創業支援くらいしかイメージしていなかったが、それでは本当の地方創生にならないと理解できた。
しごと→ひと→まちの発想は非常に勉強になりました。金融機関としての目利き、手法について具体例があり参考になりました。

13:20~

新たな価値基準「社会関係資本」をベースに
『地域とそこで暮らす人たち全てを丸ごと支える金融機関』を目指す

講師いわき信用組合
常勤理事 地域開発部長本多 洋八 氏
学びのPOINT

①社会関係資本とは
・個々人が持つ「人と人との結びつき」「人間関係の機微」のこと。持ちつ持たれつの人間関係を取引の関係者の中に入れることで、リスクヘッジにも役立つ。
②営業方針
・単一の基準や画一的なリスク管理手法で(「審査」の名のもとに)顧客を選別しない。
・職域にも、従業員間で信用力の格差がある。じっくり話を聞き、一人ひとりに合わせた条件を提示する。
400_03.png

KPI他の金融機関が見ていない
"新たな価値基準"で評価し、顧客化する

400_04.png
400_05.png
2013年より、融資の申し込みに原則としてゼロ回答をしていない。しかしデフォルト率は金額ベースで0.08%。融資実践の中で「社会関係資本」という顧客評価軸を編み出しリスクヘッジしている。
Voice 参加者の声
当庫でも数年前より職域セールスに力を入れているが、停滞気味になっている。この取り組みをヒントに、今後の業務に活かしていく。
2013年から取り組まれた、地域金融機関としての新しい取り組みが参考になりました。


NEXT TIME

第2回目は、「先端技術」×「人財」から生み出される価値をテーマに
①先端技術が可能にすること
②技術革新から生まれる、「ひと」だから提供できる価値 を学びます。