2019.02.21

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2019.1.23 Wed

DOMAIN&FUNCTION

一番に選ばれる
金融機関を目指す研究会

REPORT

11:00~

行員の自律的なキャリア形成支援と取組みまでの軌跡
~組織に依存することなく、行員自らが主体的にキャリア形成する人材・組織に向けて~

講師株式会社千葉興業銀行
人事部 上席調査役 加藤 陽介 氏
学びのPOINT

Ⅰ キャリア形成支援を促進する、政府の動き
1.キャリアとは、仕事を中心とした、人生設計のこと。
2.2016年の「職業能力開発促進法」改正によりキャリア形成は「従業員主体」で行い、企業は環境整備する努力義務を負う。その中核がキャリアコンサルティング。
Ⅱ これまでの取り組み
1.店舗・人員の整理に伴い、若手・女性の登用と専門性の高い人材の早期育成が必要だった。
2.まずは各部に分かれていた研修を、人事部に集約。長期にわたる定着・活躍支援のため、キャリア形成の必要性を経営陣・現場と共有。
3.当時金融機関ではキャリア形成支援を行っている所は無く、一般企業にヒアリングして素地を作った。

K P I従業員の「本気」に対し
「本気」で応える体制づくり

「良い環境(人間関係の質)が良い結果をつくる」という「組織の成功循環モデル」に基づき、様々な取り組みを実施。

1.社内外に5つの相談窓口を設置。
2.半期に全行員の6分の1を人事部が訪問し、キャリア面談を実施。
3.入行~50歳まで、計6回キャリア開発研修を開催。
Voice 参加者の声
現在、国が求めているキャリア形成支援に沿う形でいち早く取り組んできた経緯はすばらしいと感じた。同じ地銀として同様の課題を抱えていると感じた。
職員の職場環境・モチベーション維持が業績向上の礎であり、その為にはキャリア形成が必要であると認識させて頂いた。

12:55~

ソリューション視点を養い『顧客起点の営業スタイル』確立のための
人財育成について

講師株式会社 福岡銀行
ソリューション営業部 室長 原田 亮 氏
学びのPOINT

なぜウェルスマネジメントに注力するのか
1.1990年代以降、従来の個人向け資産運用サービスであったPB業務が発展、顧客の人生のゴールに向かって伴走する営業スタイルに。
2.グループであるFFGは、事業活動・オーナー個人に関わらず、お客様が抱えるあらゆるニーズに対応する「ファミリービジネス」の確立を目指しており、この考え方にも合致する。
3.オーナー社長の交代時期の到来と共に高まるニーズに対応するため、専門知識を持った行員の育成が急務であった。

K P I経営判断として人へ投資
ウェルスマネジメント教育を徹底強化

トレーニーを1年コースで徹底的に教育
1.毎年約50名を1年コースで研修。
2.前半は本部に集め、座学研修を9-17時に実施。
3.人間力、知識、実務力をはじめとした講義の他、士業や取引先経営者、銀行役員など様々なゲストの話を聴講。
4.後半はソリューション営業部でのOJTで実際の案件にふれる。
5.トレーニー期間中にFP1級合格・法務・財務2級合格のほか、提案書を作成し部内プレゼンを行う。
6.毎年新しい受講生を迎えて実施し、現在約300名の専門人材を輩出。卒業後は営業店に配属され、「資産管理アドバイザー」という肩書きでお客様のご相談に応じ、提案を行う。
Voice 参加者の声
本部主導で行う人財投資により、実践的な人材が育ち、そうした取り組みが継続されている事は見習うべきと感じた。


トレーニー制度による人材育成が明確であり、FP1級取得等、具現化が出来ていることは参考になりました。トレーニー期間後もフォローされていて良いと感じました。
NEXT TIME

第5回目は、「ひとだからできる価値創造」をテーマに
①「ひと」が主役になるビジネスモデル
②フィンテックが金融機関にもたらす未来について学びます。