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今週のひとこと

人は自ら育つものだ。より良く「育つ」

よう支援するのが上司の役割である。

考え方や、やり方を押し付けるだけ

ではいけない。





☆ 社員の「学びたい気持ち」に応えていますか?!

経営者や、教育担当者の方々から、「社員の向上心が不足している」という話をお聞きすることがありますが、実際はどうなのでしょうか。

タナベ経営が提供する社員満足度調査「組織活力サーベイ」を最近実施した企業約60社、約8,000人の調査結果によると、「自分の知識や技能を高めたいと思いますか」という問いに対し、80%近くが「高めたい」と回答しています。そして、そう回答した最も多い理由は「現在の仕事に活かすため」でした。つまり、社員には向上心が無いわけではなく、むしろ現在の担当業務のレベルアップのための「学びたい気持ち」があることが分かります。

一方、学ぶ環境に関しては、「教育・研修は充実していますか」という問いに対し、「充実していない(39%)」が「充実している(35%)」を上回りました。さらに「会社は人材育成に熱心だと思いますか」という問いに対しては、41%が「熱心だと思わない」という回答でした。

学びたい気持ちはあるのに、学ぶ環境がない。このような結果になる最大の要因は、社員が学びたいと思っているテーマや、学ぶタイミングと、会社が実施する教育研修の不一致にあると考えられます。
「全社員が同じ場所に集まり研修を行う」。理想かもしれませんが、費用や時間の関係で頻繁には開催できません。しかし、「今、学びたい」と思っている社員がいるのも現実です。そのギャップを無くしていくためには集合研修(リアル)のスキマを埋めつつ、タイムリーに学びを提供する学習環境づくりが必要ではないでしょうか。


戦略総合研究所
藤坂 賢年





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人材難時代に向けて企業が取り組むべき人材戦略


多様なマネジメントが求められる時代

今後ますます加速すると予想されている人口減少社会において、企業は労働力を確保する上でも、労働者の多様な働き方に対応せねばならない。性別、人種、年齢を問わないことはもちろん、介護中・育児中といった社員の家庭環境にも配慮したマネジメントが求められている。

これまでも企業は、介護休業や育児休業などの制度を設けることにより、ライフステージに合わせた働き方へと社員を導いてきた。しかし、介護をすることになった社員が仕事との両立がかなわず退職したり、育児休業をきっかけに要職から外されたりという事例も少なくない。

少子高齢化が進む中、今までと同じ意識や仕組みのままで経営を続けていては、企業は間違いなく人手不足に陥る。今後、高齢者の割合がさらに増えると、介護休業を利用する社員も増加するだろう。今までのマネジメントスタイルでは通用しない時代が、もう目の前に迫っているのである。

評価の基準を整備する

社員の働き方が多様化する時代には、これまで多くの企業で評価基準として使用されてきた「職能」という考え方の見直しが求められる。職能とは本来、「職務を遂行する能力」という意味合いだが、「長く勤続している社員=さまざまな経験をしてきた社員」と評価され、実態としては年功序列的である。考えそのものは悪くないが、多様な人材を受け入れるためには、これまでの評価軸だけではなく、個々人の背景に対応し得る多様性を持った評価軸・マネジメントが求められる。

では、どのようなマネジメントスタイルが求められるか。そのポイントは次の3つである。

①各個人に求められる職務や役割を明確化し、適正に処遇を行う

それぞれの個人に求められる役割(担うべき仕事内容や発揮すべき成果)を再定義する必要がある。これまでは、フルタイム勤務者と時短勤務者の間に、たとえ両者が同じ程度の売り上げを上げていたとしても、フルタイム勤務者をより高く評価する企業が多く見られた。しかし、これからは時短勤務であっても求められる職務や役割を発揮できていれば、適正に評価する仕組みに変更していくことが求められる。

そのため、それぞれの職務・役割をさらに明確にし、正しく評価することが必要だ。同じ売上額でもフルタイム勤務者が高く評価されているなら、その理由をはっきりさせる。「部下○名を△△ができるレベルまで引き上げる」「販売チャネルを□件開拓」など、評価対象になる「売上額以外に貢献すべき役割」を具体的に明文化すべきなのである。

②個人の家庭事情に配慮した、調整しやすい労働時間を設定する

各個人の家庭環境に応じられるよう、多様な働き方に対する業務の見直しが必要である。まず、現在の業務に対して、「誰が」「どのような業務を」「どのような手順で」「どれくらいの時間をかけて」取り組んでいるかを棚卸しするところから始める。

業務ごとの棚卸しができれば、それぞれのレベルに応じた業務の標準時間が設定できるはずである。それに基づいた業務の分担を行っていく。

③多様性を認め合う社風・企業風土を形成する

社会的な育児休業・短時間労働者に対する理解は高まってきているが、まだまだ自社内での浸透が遅れている会社もあるだろう。それは、社風・企業風土によるものといえる。

自社内において多様性への認識を高めない限り、どのような制度を設けてもうまくいかない。LGBT※という言葉を耳にする機会も増えたが、実態としていまだに男女平等という考え方でさえ浸透していない企業は多い。経営者は自社の社風を変えるという意識で、多様性を受け入れる会社づくりに取り組んでほしい。
※ 性的少数者を限定的に指す言葉。レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字をとった総称

【図表】は、筆者が実際に担当した建設企業における、女性活躍を推進するためのストーリー設計をまとめたものである。

このポイントはSTEP1から順番に取り組んでいくという点と、人事部門のみで行わず、女性社員を中心とした主体的な組織をつくることを主眼に置く点にある。

これらの取り組みをSTEP1からSTEP4まで進めていくには、最低でも3年はかかるだろう。一朝一夕にはいかないため、今すぐ取り組みを始める必要がある。

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【図表】女性活躍推進のためのストーリー設計例

社員の定着が鍵を握る

これからの社会において、働き方の改革は避けて通れない経営課題である。どの時代においても、良い企業には良い人材が集まり、定着するものである。

良い人材が定着し、活躍しやすい組織をつくっていくためにも、柔軟な働き方に対応できる仕組みを整理する必要がある。今一度、自社内での働き方を見つめ直してほしい。

人口減少時代においては、自社の理念・ミッション・ビジョンに共感し、自社内で経験を積んできた人材に勝る資源はない。社員一人一人に目を向けて、社員・企業・顧客それぞれが幸せになる関係を目指したい。

2016年9月より、タナベ経営では「人を活かし、育てる会社の研究会」をスタートさせる。各社が抱える人に関する悩みにフォーカスし、採用・育成・活躍・定着などのテーマに関して事例研究を行う。興味がある方は、当社までご連絡いただきたい。

  • タナベ経営
  • コンサルティング戦略本部 部長
  • チーフコンサルタント
  • 大森 光二
  • Kouji Oomori
  • 人事・組織に関する課題解決を中心としたコンサルティングに従事。前職での人事部門責任者の経験から、現場の社員にまで浸透するための仕組みづくりを重視している。「人材が最大の企業価値」であるという考えのもと、企業と個人のWin-Winを目指し、コンサルティングを展開している。








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顧客視点を貫きRC賃貸住宅建築でナンバーワン
「YOU & ME」の理念を軸に入居者、オーナーに選ばれる利他経営を実践

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鹿児島県を中心に、RC(鉄筋コンクリート)賃貸住宅『ユーミーマンション』をFC(フランチャイズ)展開するユーミーグループホールディングス。同社はRC賃貸マンション建設FCの建設戸数において全国ナンバーワン(2016年3月、東京商工リサーチ調べ)を誇るトップ企業である。入居者やオーナーをはじめ、物件を仲介する不動産会社なども満足するWin-Winの関係を築き、躍進を続けている。



RC賃貸マンション市場でナンバーワン企業へ

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タナベ経営 常務取締役
南川 典大

1993年タナベ経営に入社(東京本部)。西部本部長、取締役を経て2014年より現職。上場企業から中小企業まで数百社のコンサルティング・教育などに従事し、数多くの実績を誇る。経営の視点から、仕組みと人の問題解決を行う"ソリューションコンサルタント"として定評がある。著書に『問題解決の5S』(ダイヤモンド社)ほか。

南川 2016年3月期の売上高が116億円と、順調に事業を拡大されています。2013年には創業50周年を迎えられましたね。

弓場 私の祖父が木造建築の棟梁として1963年に弓場建設を創業し、その後、父が事業を広げたものの1981年に倒産の危機に直面。賃貸住宅の建設へと事業転換し、2012年に私が社長を引き継ぎました。以降はおかげさまで増収増益が続いています。
2016年4月にはユーミーグループホールディングスを設立し、弓場建設を含む事業会社9社をグループとしました。主力事業は、ユーミーマンションの建設、ユーミーマンションのFC展開、不動産管理の3つですが、他に新電力関連の事業なども展開しています。

南川 ユーミーマンションは30年以上の歴史を持つマンションブランドに成長しました。「ユーミー」という名称にはどのような意味が込められているのですか?

弓場 「弓場に由来しているのでは?」とよく聞かれますが、全く関係ありません。当社の企業理念にある「YOU & ME」に由来しています。先代である父は倫理について熱心に勉強しており、「相手(YOU)のために働くことで、自分(ME)が幸せになる」という考えで会社を経営していました。自分や社員を幸せにするために、まずは関係する相手を良くするということです。

高島 相手が良くならない商売は長く続かないものです。「YOU & ME」の理念のもと、FC展開で市場を拡大されたのですね。

弓場 1985年ごろからFC展開をスタートし、現在の加盟店は60社。完工棟数は6200棟です。FCによる完工棟数は、東京商工リサーチ調べ(2016年3月末現在)で国内ナンバーワンです。

高島 日本一の実績を上げる秘ひ訣けつはどこにありますか?

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ユーミーグループホールディングス 代表取締役
弓場 昭大氏

1971年生まれ、鹿児島市出身。都城工業高等専門学校3年修了。91年4月に弓場建設入社。主任、係長から専務まで各役職を経験し、2012年4月より弓場建設の代表取締役に就任。2016年4月よりユーミーグループホールディングス代表取締役。賃貸マンション事業のノウハウやFC加盟店への経営支援などの経験を生かし、2000年4月にユーミーマンショングループのシンクタンク「ユーミー未来研究所」を設立以来、ブランド価値を高める活動にも力を入れている。

弓場 特に秘訣はありませんが、入居率にはこだわっています。FC全体で98.0%という入居率は、全国的にも高い数字だと思います。当社の直接の顧客はマンションのオーナーですが、企業理念の「YOU & ME」から見れば、YOUはオーナーではなく、その先にいる入居者です。オーナーに満足していただくためには、入居者に満足していただかないといけません。その入居者の満足度を測る指標として、入居率を重視しています。

南川 経営の軸となるミッションが明確ですね。入居者が満足しないと、オーナーの満足度も上がらない。オーナーの満足を得られないと、社員の満足にもつながらないわけですね。

弓場 その通りです。入居率向上にはグループ全体で取り組んでいます。具体的には、30年以上の実績を持つ管理部門がしっかりと対応。特に、清掃や内装には力を入れています。
また不動産部門は、当社で物件を仲介するメリットを提供しています。例えば、新築は人気が高く入居者が決まりやすいため、通常、不動産会社は物件情報を他社に公開せず、自社のみで入居者を決めようとします。しかし、当社は着工時点で物件情報をオープンにし、入居者を決めた不動産会社に仲介料を100%支払います。不動産会社からすれば、自社物件と同額の仲介料が入るので、当社の物件を優先して紹介してくださる。他にも、広告料の負担や入居者への特典など、入居率を上げるさまざまな施策を多面的に行っています。

南川 高い入居率が維持できるため、フランチャイジーとの付き合いも長いですね。

弓場 入居率の高さに加えて理念を共有していることも、退会防止につながっていると思います。さまざまな事情で退会されるフランチャイジーもありますが、実績を上げているところほど長いお付き合いが続いています。

タナベ経営 コンサルティング戦略本部 九州本部長 高島 健二 プレイング・マネジャーとして活躍する傍ら、マーケティングを専門として事業戦略の構築・新規事業開発のフィージビリティー・スタディーなどの経営支援を手掛ける。Web・通販チャネルの研究会のサブリーダーとして、収益力向上に向けたコンサルティングを展開。著書に『プレイング・マネジャー最強の仕事術』(ダイヤモンド社)。
タナベ経営
コンサルティング戦略本部 九州本部長
高島 健二
プレイング・マネジャーとして活躍する傍ら、マーケティングを専門として事業戦略の構築・新規事業開発のフィージビリティー・スタディーなどの経営支援を手掛ける。Web・通販チャネルの研究会のサブリーダーとして、収益力向上に向けたコンサルティングを展開。著書に『プレイング・マネジャー最強の仕事術』(ダイヤモンド社)。

理念・ビジョンを次の世代につなぐ

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タナベ経営 コンサルティング戦略本部 副本部長
奥村 格

専門分野は営業戦略、マネジメント力強化、企業体質改善など多岐にわたる。企業ブランド力や粗利益率の向上、営業マネジメント力の強化を行いながら、幹部から若手社員までの育成を手掛けるなど、クライアント企業の業績改善に寄与している。戦略アグリ・イノベーション研究会チームリーダー。

南川 理念は事業を続ける上で非常に重要ですが、その伝承は簡単ではありません。世代交代が進む中、特別な教育などは行われていますか?

弓場 先代はいつも理念や事業への思いを社員に伝えていました。私自身、先代と親子喧嘩(げんか)のような感じで熱く語り合うこともしばしば。今思えば、そうしたコミュニケーションを通して理念を受け継いだ側面は大きいですね。

南川 事業承継によって理念や事業の方向性があいまいになる企業も少なくありませんが、スムーズに承継されました。

弓場 経営面に関しては、承継の15年ほど前から私が提案した施策をやらせてもらえる環境でした。先代が「YOU & ME」の理念を掲げ、それを実現する戦略部分を私が担っていたため、社長交代に伴う混乱はありませんでした。

南川 弓場社長は戦略から理解を深め、結果的には15年かけて理念のバトンタッチが行われていたわけですね。タナベ経営では、ブランドを「顧客との長期的な信頼関係」と定義しています。理念を実践するのは社員ですから、インナーブランディングは重要な部分です。

弓場 ホールディング化し、社員の世代交代も進む中、「YOU & ME」を具体的な言葉にした「経営ビジョン」「憲章」を2016年10月に策定しました。先代が他界して2年たちますが、理念に対する浸透度の変化を感じることもあります。そこで、ここ数年は人材への投資を増やし、ジュニアボードを通して社員を育成しているところです。

奥村 理念の浸透度の違いを感じたきっかけは何ですか?

弓場 例えば、新入社員から「自社物件以外を取り扱わないのはなぜか?」と質問されたことがあります。当社の不動産部門はユーミーマンションしか取り扱っていませんが、ビジネスとして見れば他社の物件も扱う方が規模は大きくなりますし、自社物件についても外に出さない方が利益は上がる。ごく当然の質問ですが、業績よりも入居率や顧客満足度に重点を置くことは、先代が健在だった時代であれば自然と全社員が共有していた価値観でした。こうした社内の変化に合わせ、理念の伝え方にも工夫が必要だと考えたのです。

南川 タナベ経営の創業者・田辺昇一は2015年に他界しました。私自身は創業者を知っている世代ですが、近年は創業者から直接指導を受けたことのない社員も増えています。ですから、そうした変化はよく理解できます。創業者や先代の思いを、ツールなども活用しながら分かりやすく伝えていくことが大切です。

弓場 先代は理念への思いを前面に出すタイプでしたので、特別な教育をしなくても全社員が肌で感じていました。しかし、私はそういったタイプではありませんから、理念を分かりやすく提示するなど自分のやり方で伝えているところです。

南川 タナベ経営のコンサルティングでは、教育を大きくマネジメント力や問題解決力を高める「階層別教育」、固有技術を磨く「専門スキル教育」、そして価値観を共有する「理念教育」の3つに分けて行います。最近強く思うのは、インナーブランディングに深く関わる理念教育を軸にしないと、マネジメント能力や専門スキルを鍛えてもバラバラの集団になってしまうということです。
経営には「不易と流行」が重要。理念を不易とするならば、流行はいかに時代に合った事業を生み出していけるか。今後の発展は、理念を共有しながら新たな事業を展開できる、いわば弓場社長の分身となる戦略リーダーを何人育成できるかにかかっています。「経営ビジョン」「憲章」の策定とジュニアボードは、その一環ですね。

弓場 組織改革を行って次のステップに向けて変わろうとしているところなので、理念を伝えるのに良いタイミングだと思います。ゆくゆくはグループ各社の代表取締役を退き、社員に任せていこうと考えています。ジュニアボードを通して明らかに目つきが変わった人材もいますから、今後を楽しみにしています。

建設系不動産会社をつなぎ建築需要の開拓目指す

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タナベ経営 コンサルティング戦略本部 部長代理
藤原 将彦

クライアント視点でのコンサルティングスタイルで、企業の原点である「ミッションの確立」や、未来に向けた「ビジョン・戦略の構築」を中心に活躍中。また、新規事業開発・推進においても、前向きな情熱を持って取り組み、クライアント企業の成長エンジンづくりに貢献している。

奥村 人づくりと並行して今後はどの事業に注力されていくのか、中長期のビジョンについてお聞かせください。

弓場 まず、ユーミーマンションの建設は直営店とFC加盟店で展開しており、直営店は鹿児島・熊本・佐賀・栃木・山梨の5拠点体制。歴史が長い鹿児島は市場が成熟した状態ですが、栃木や山梨は成長過程にあり、今後もっと伸ばしていきたい地域です。
一方、FC加盟店については、加盟社数を増やすより1社ごとの質の向上を目指していきます。加盟店の売上高の平均実績は、直近に出店した直営拠点である山梨の3分の1程度ですから、まだまだ成長できるはずです。

藤原 建築事業は今後も成長が見込まれますね。不動産事業についてはいかがですか?

弓場 当社は建築から派生した不動産会社ですから、今後は建築に関するノウハウを生かして建築主であるオーナーへのサポートを充実させていきたいですね。不動産会社はバックボーンによって不動産系と建設系に分けられますが、不動産系には全国ネットワークがすでにあります。その点、建設系はまだネットワーク化されていませんから、今後は建設系の不動産ネットワークを構築し、受注をつくり出していきたいと考えています。

藤原 これまで培ってきたネットワークを生かせますし、ノウハウを水平展開することで事業規模も拡大できます。新規事業としても有望ですね。

弓場 新規事業については、戸建てのRC住宅に関するプロジェクトにも取り組んでいます。日本にRCの戸建て住宅市場はないに等しいため、そこを開拓していきたい。現在は、鹿児島で実験をスタートさせたところです。ユーミーマンションのFC加盟店の多くは地方の工務店ですから、そのネットワークを活用しつつ、OEM(委託生産)の形で全国の不動産事業者や建設事業者に供給したいですね。

南川 RC建築のノウハウがあり、FCのノウハウもありますから、大きな可能性を秘めたプロジェクトといえます。

弓場 新商品開発と建設系不動産会社のネットワーク化。その両輪によって、全国展開を進めていきたいですね。また、老朽化したRCマンションのリノベーションでは、建築面はもちろん、金融面や管理面も含めてトータルでサポートできる新しい仕組みを提供していきます。ユーミーマンションが全国の空き地の有効利用を実現して発展したように、リノベーションを通して築30年以上のRC賃貸住宅市場をリードする存在となるように注力していきます。

南川 今後のビジョンが明確ですね。「YOU & ME」の理念とそれを体現する商品開発によって、ますます発展されることを心より祈念しております。本日はありがとうございました。

ユーミーマンションイメージキャラクターの『ユーミーマン』
ユーミーマンションイメージキャラクターの『ユーミーマン』

■ 経営理念
YOU & MEの理念で、関係するすべての人たちを幸せにします。


PROFILE

  • ユーミーグループホールディングス㈱
  • 所在地:〒890-0008 鹿児島市伊敷1-6-12
  • TEL:099-220-7850
  • 創業:1963年
  • 資本金:1億5900万円
  • 売上高:116億円(グループ計、2016年3月期)
  • 従業員数:297名(グループ計、2016年10月1日現在)
  • 事業内容:建築請負に関する一切の事業、建築・設計・監理に関する事業、フランチャイズチェーン事業
  • http://you-me.co.jp/


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    担当:タナベコンサルティング 戦略総合研究所