vol.3 世の中の役に立ち、喜んでもらえる会社が、
100年続く企業となる
大和ハウス工業 樋口 武男氏 × タナベ経営 若松 孝彦

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【図表2】大和ハウス工業の 2014 年度事業別売上高構成比(%)

【図表2】大和ハウス工業の2014 年度事業別売上高構成比(%)

 

樋口 最近は業界という区分もだいぶ不明瞭になっていますね。大和ハウス工業は住宅業界に属していますが、戸建住宅事業の売上高比率は13.2%しかありません。(【図表】参照)

 

若松 「祖業に固執せず、柔軟に事業を革新していく、変化の名人だな」と感心いたしました。

 

樋口 世の中が変化しているのだから、企業も考え方ややることを変えるべき。ヒントは人口動態をよく調べることです。日本の人口は約1 億2800万人※1で、安倍首相は『出生率を1.8 にアップして1 億人を下回らないようにする』とおっしゃっていますが、それを実現する体制はこれからです。
日本の人口は統計上、2100 年に約5000 万人※2を割り、江戸時代と同じレベルになるといわれています。結婚しない人が増え、仲間同士で近隣のマンションに住んで、盆や正月は一緒に海外旅行を楽しむようになる。そのように時代は刻々と変わっていくのです。

若松 すると、樋口会長は住宅業界の未来をどのように捉えていらっしゃるのでしょうか。

樋口 現在は住宅の余剰ストックがあふれ、業界の状況はかなり厳しい。ただし、高齢者は増加し、一人暮らしも増えています。そこにチャンスを見いだせます。「世の中の多くの人の役に立ち、喜んでもらう」というキーワードのもと、そのような環境に対応する商品の開発に尽力し、海外市場の開拓も進めたいと考えます。

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