vol.13 イノベーションとコスト・リダクションで継続的成長と高収益体質を実現
カルビー 伊藤 秀二氏 × タナベ経営 若松 孝彦

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2016年12月号

グローバル戦略を推進海外売上比率3割目指す

 

若松 今後も積極的に海外展開を進めていくのでしょうか。

 

伊藤 売上高に占める海外比率は約12%(2016年3月期)ですが、伸び率は高く、2011年3月期(約3%)の約4倍へと拡大しました。今後は30%まで海外比率を高めたいですね。

 

カルビーのユニークな商品を展開する余地は十分にあると思いますが、現地に合ったマーケティングが不可欠。各国の現地スタッフを責任者にしています。

 

若松 食は地域の特徴が顕著に表れる分野の1つですから、海外各地の顧客価値に合わせるためにも分権が必要ですね。

 

伊藤 海外事業においては、特に分権が重要。北米で人気のスナック菓子『ハーベストスナップス』は、現地法人の社長に米国人を起用したことで大ヒットした好例です。当初、日本人がデザインしたパッケージで展開していましたが、ヘルシーフードという限定的なマーケットから出られずにいました。そこで、現地化に伴ってパッケージデザインやマーケティングを任せたところ、人気に火がついたのです。

 

若松 日本企業は商品に自信を持っているだけに、現地化に対する認識が遅れている側面もあります。現地の感覚に合わせるには、それぞれの国・地域に任せる覚悟が必要ですね。

 

伊藤 大事なことは「米国人が選ぶデザイン」であること。当社に限らず、日本の食品メーカーの商品がおいしいのは間違いありませんが、味やデザイン、ネーミングも含めて、極端に言えば「全て現地に合わせる」くらいの覚悟が必要です。その方がお客さまとの接点が大きく広がります。

 

若松 攻守のバランス、その中で挑戦する経営姿勢がカルビーの持続的成長につながっているように感じます。分権によって、各商品の海外も含めた市場を活性化し、企業の総合力をさらに高める「自立・透明・シンプルな経営」の推進を祈念しております。本日はありがとうございました。

 

米国で人気を博すスナック菓子『ハーベストスナップス』

米国で人気を博すスナック菓子『ハーベストスナップス』

 

PROFILE

    • カルビー㈱
    • 所在地:〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー本館22F
    • TEL:03-5220-6222
    • 設立:1949年
    • 資本金:120億800万円
    • 売上高:2461億2900万円(連結、2016年3月期)
    • 従業員数:3728名(連結、2016年3月末現在)
    • 東証1部上場

http://www.calbee.co.jp/

 

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