vol.21 自動車部品の100年オンリーワン企業
さらなる持続的成長へ挑む
SPK 轟 富和氏 × タナベ経営 若松 孝彦

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2017年10月号

 

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1917年創業のSPK(東証1部上場)は、自動車部品・用品の専門商社として100年にわたり実績と信頼を積み重ねてきた。
自動車が主な交通手段となる地方都市に営業拠点を構え、人々の生活を支える一方、20期連続増配(2018年3月期、予定)という優良企業としても各方面から熱い視線を集めている。
連続増配を可能とする経営体質はどのように生み出されているのか。
同社の代表取締役社長・轟富和氏に100年企業の要諦を伺った。

 

創業100周年を迎え理念経営で新たな時代を拓く

 

若松 創業100周年を迎えるSPKは、自動車部品・用品や産業車両部品の専門商社として実績と信頼を積み重ねてこられました。その歴史の中で当社とも長いご縁をいただいていることに感謝します。2018年3月期(連結)の業績予想は売上高400億円(前期比5.5%増)、経常利益は18億6000万円(同6.5%増)、また20期連続の増配を見込まれるなど、優良企業として国内外から注目を集めていますね。

 

轟 今期も順調に業績が推移しており、8年連続増益、4年連続過去最高益、20期連続増配という、良い数字が重なる100周年を迎えられそうです。

 

当社の創業は1917年。伊藤忠商事の機械部より分社した系列会社として、外車・外車部品の販売を行う大阪自動車としてスタートしました。戦後は社名を大同自動車興業に改め、自動車部品に特化した専門商社として全国に営業所を拡大。現在のSPKに社名を変更したのは1992年です。

 

若松 社名を変えるのは会社にとって重大な決断です。「SPK」にはどのような意味が込められているのでしょうか?

 

轟 前会長である中嶋功が、誠実(Sincerity)、情熱(Passion)、親切(Kindness)を柱とする経営理念を作り、その頭文字を採りました。まだ英語の社名が珍しく、反対する声もありましたが、そこまでの思い切った改革が必要でした。

 

当時は業績が低迷しており、1989年に初めて赤字に転落しました。赤字となったのは、その1度だけです。中嶋はこうした状況を打開しようと、1989年から1997年にかけて新創業運動を展開。社外にも協力を求め、タナベ経営創業者の田辺昇一先生にご指導いただきました。

 

若松 私は日ごろから「経営理念そのものが企業の戦略」であり、「戦略は理念に従う」と言っていますが、SPKは会社名、経営理念、会社の戦略・方向性が一致しています。新創業運動以来の活動が今のSPKをつくっているのですね。

 

轟 経営理念は何よりも大切にしています。社名とリンクしていますから、社員全員が経営理念を知っている。言葉の力はすごいですよ。2007年の社長就任直後にリーマン・ショックに見舞われるなど厳しい環境に立たされましたが、経営理念がしっかりとしていたから乗り越えることができたと思っています。

 

 

 

 

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