Vol.18 日本全薬工業

3 / 3ページ

1_miraibanner

2017年3月号

経営を体系的に学べるセミナーを開催

 

会ったことのない酪農家が一堂に会したことで、予期せぬ化学反応も起きたという。それは参加者同士の連帯感が生まれたことだった。

 

「経営を体系的に学べる機会になったことは言うまでもありませんが、今まで会ったことがない同業者とのつながりができ、大きな財産になっているようです。酪農家として同じ悩みを抱えていることに気付き、それを共有しながら、どうすれば未来を築けるのかなど、意見交換をしている姿が目に付きました」

 

同育成塾の運営を手掛けてきた、CC経営推進本部事業開発室の小川雅史氏はそう語る。育成塾ではセミナー終了後の懇親会を特に設けなかったが、参加者たちは自然発生的に誘い合って食事へ行くなど、活発な交流が行われたという。

 

同社の社内でも大きな変化が起きた。営業担当者の「意識変化」である。育成塾の案内を通じ、酪農家との距離感が以前に増して近くなったのだ。また、酪農家が抱える課題を知ることで、より広い視野から顧客をサポートしたいという思いを抱くようになったという。

 

「(酪農家とは)動物用医薬品販売という接点しかありませんでしたが、『酪農経営』という、お客さまの背景に興味を抱くようになったことはうれしいですね」(黒田氏)

 

好評を得た次世代リーダー育成塾の今後について、黒田氏は「養豚や養鶏など、その他の畜産家にも対象を広げたい」と意気込む。創業70周年を機に、動物用医薬品だけでなく「人材育成」という新たな畜産業支援策に乗り出した日本全薬工業。同社の挑戦は続く。

 

「次世代リーダー育成塾」のパンフレット

「次世代リーダー育成塾」のパンフレット

 

PROFILE

  • 日本全薬工業㈱
  • 所在地 : 〒963-0196 福島県郡山市安積町笹川字平ノ上1-1
  • TEL : 024-945-2300(代)
  • 設立 : 1946年
  • 資本金 : 1億7000万円
  • 売上高 : 280億円(2016年3月期)
  • 従業員数 : 697名
  • (2016年4月現在)
  • 事業内容 : 動物用医薬品および医療機器などの研究開発・製造・輸入・販売
    http://www.zenoaq.jp/

 

 タナベ コンサルタントEYE  
動物用医薬品業界におけるリーディングカンパニーである日本全薬工業。経営理念にある「動物の価値を高め、社会の幸せに貢献する」という社会的使命の実現を目指す。取り組んでいる「次世代リーダー育成塾」は、実践的な経営を学べる上、ゲスト講師によるケーススタディーによって、より講義内容への理解を深められる点が特徴だ。畜産業界の未来価値創造のため、同社による畜産業界に関わる取引先企業の「夢(中期ビジョン)の見える化」支援は続く。201703_leader-04

 

1 2 3