Vol.20 井上

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2017年5月号

 

若手社員の背中を押す社内アカデミーを設立

 

井上は理念に基づく「人づくり」にも力を注いでいる。その基本となるのが、「INOUEの成長エンジン4原則」である。自分を大切にする「個の尊重」と、他人をいたわる「相互支援」が充実すると自主的な改善を行う環境が整い、「戦略的計画」などが推進される。そして、「お客様への顧客価値創造活動」「アライアンス企業、地域社会への活動」が加速するという概念である。

 

「その背景となるのが、全社にわたる価値観の共有」と井上氏は言う。価値観共有の促進に大きな成果を上げているのが、「ワット会」という自由参加の勉強会。「愛」といった抽象的なものから「粗利益」や「回収」といった実務に直結したものまで多彩なテーマが設定され、ベテラン社員と新入社員が真剣に語り合い、定義をブラッシュアップしながら価値観をすり合わせる。

 

井上氏は「人づくりの根本は主体性。幸せは他人から与えられるものではないから、主体性を発揮できないと幸せの芽は育ちません」と述べる。その主体性の伸長に大きな役割を果たすのが「i デア提案」。部署や会社のためになると思ったことであれば、何を提案しても構わない制度だ。提案書は社内のグループウエアで共有し、経営者宛ての提案は部署や部門でとどまることなく井上氏へ直接届く仕組みになっている。1つの提案につき、「グッジョブポイント」が1つ与えられ、賞与時に1ポイント500円として換金できる。提案総数は、年間800件に達するそうだ。

 

 

 

 

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