Vol.20 井上

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2017年5月号

 

人づくりの基本は主体性へのこだわり

 

社員の主体性を優先する同社の姿勢は、昇進制度にも表れている。同社のリーダー職(課長代理と課長)は立候補制なのだ。

 

「当社はチームワークを重視するため、リーダーに求められるのはチームを支援する能力です。価値観の共有化が進み、最近では他の人と目線を合わせて話ができる優しい性格の社員が立候補するようになりました」と、サポートディビジョン業務支援室部長の桐村徹氏は語る。リーダーをタナベ経営の幹部候補生スクールに参加させ、経営のいろはを修得させる。経営が分からないと、リーダーとして社員への支援に厚みが出ないと考えるからだ。

 

人づくりの新たな取り組みが、タナベ経営と共に推進する「i アカデミー」の設立である。すでに先輩社員がマンツーマンで指導するチューター制度や、自分が勉強したいことに会社出資で取り組める研修制度などを整えてきたが、今の若手社員はもう少し背中を押さないと鍛えられないと気付いたのである。

 

「アカデミーでは、現場業務をリアルに再現した『事前体験の場』を用意しようと思います。擬似的な体験を積ませることで、若手が自信を付けて実際の現場で能力を十分に発揮できるようにしたい」と井上氏は期待する。

 

「脱・競争」をテーマに掲げる井上氏。価格競争など、質の悪い競争は徹底的に排除し、会社のクオリティー向上に結び付くような取り組みに特化すべきだと考えている。「そうすれば、必然的にファーストコールカンパニーになれるはずです」(井上氏)

 

 

PROFILE

  • 井上株式会社
  • 所在地 : 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町3-3
  • TEL : 0773-22-5171(代)
  • 創業 : 1947年
  • 資本金 : 4000万円
  • 売上高 : 38億1100万円(2016年4月期)
  • 従業員数 : 89名(2017年2月現在)
  • 事業内容:電気設備資材の卸売業、各種制御盤の設計・製作・設置工事およびコンサルティング、通信監視システムの提案・設計・構築など、各種省エネコンサルティングほか
    http://www.inouekabu.com/

 

 タナベ コンサルタントEYE  
1947年、京都府福知山市で電気設備資材卸売業者として創業し、現在では電気設備システム開発から施工、メンテナンスまでを手掛ける電気のトータルソリューション企業として成長を続けている。

その原動力は、社員一人一人の幸せと成長の実現だ。自社の理念体系「i Standard」を軸とし、全社員のベクトルを統一するためにさまざまな研修や社内での取り組みを実施。人材力・チーム力を高めている。同社が「電気のファーストコールカンパニー」となる日はそう遠くないだろう。

 

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