Vol.23 税理士法人be

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2017年8月号

 

人材育成は「貸借対照表」と同じ

 

3代目へ所長業務を完全移行した後、サポート役に努める直明氏。同氏が応援する姿勢を見せることで、幹部も互いに協力し合いながら自発的に行動するように変わったという。現在、直明氏は定期的に新入社員教育や生産性アップに関する勉強会を開催し、所長の手が回らない業務をフォロー。タナベ経営のセミナーを活用しつつ、先代の教えを引き継ぎ、揺るぎない信念を持って人材育成を行っている。

 

「社員・お客さまに対する指導理念は貸借対照表と同じ。左側に書く土地・建物などの“目に見えるもの”(資産)は、右側に書く“目に見えないもの”(負債、純資産)で決まっています。つまり社員の行動そのものは見えますが、その思いまでは見えません。私は常に事務所を良くしたい、社員・お客さまを幸せにしたいという思いを抱えている。その思いが目に見える行動に表れ、周りに伝わり、結果、財政状態にも影響してくるのです」(直明氏)

 

こうした信念から、人材育成においては「数字を見るだけではなく、その裏を見ることが大切」だと直明氏は教えている。そうした人材を育てるには、人を動かすことが必要とも語る。

 

「人を動かす方法は“脅迫”と“納得”しかありません。厳しい規律などの脅迫だけではなく、納得して動いてもらうことが大事。そのためには、この事務所で働くメリットややりがいを感じてもらう動機付けが大切です」(直明氏)

 

また、人は自己中心的な生き物と踏まえた上で、個人の人格と組織の人格のギャップを埋め、この2つをできるだけ一致させることが大切だと直明氏は強調する。

 

事務所の壁面には36匹の鯉が描かれている。「鯉は天国の竜。登竜門を越えると、鯉は竜になる。今は鯉の私たちも、いずれは竜に」と篠田直明会長

事務所の壁面には36匹の鯉が描かれている。「鯉は天国の竜。“登竜門”を越えると、鯉は竜になる。今は鯉の私たちも、いずれは竜に」と篠田直明会長

 

 

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