Vol.26 角弘

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2017年11月号

 

「角弘大学」で人づくりに注力
100年先も発展し続ける
Vol.26 角弘

 

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創業134年の多角経営企業原点は“モノづくり”にあり

 

「建設から暮らしまで」をスローガンに、地域に根差しながら多角的に事業を展開する角弘。創業は1883年と古く、旧津軽藩家老が有志を集い、共同出資で「弘前農具会社」を設立したのが始まりである。

 

粗悪な鉄製品が多かった創業当時、「良い商品を少しでも安く供給し、地元・弘前の農家に使ってもらいたい」との思いから、地元で鉄を調達して農機具を製造した。このモノづくりこそ、角弘の事業の原点となっている。

 

多角経営の「角」と弘前の「弘」が社名の由来。その名の通り、時代の変化に柔軟に対応しながら、その都度必要とされるものを手掛けて成長を遂げてきた。今では建設資材の製造加工や情報処理関連、店舗・住宅設計施工・リフォーム、燃料の仕入れ・販売などへ事業を拡大。グループ9社、1300名の社員を擁し、東北5県に幅広いネットワークを持つまでに成長している。

 

新事業へのあくなき挑戦

 

「新規事業への挑戦はいつの時代も必要」と語るのは、代表取締役社長の小田桐健藏氏。その代表例が2000年に開始した、健康・美容商品などに使われる機能性素材「プロテオグリカン」(以降、PG)の研究開発だ。

 

PGは天然のサケから抽出され、皮膚・軟骨再生、保湿や美白などに効果があるとされる。角弘は弘前大学とPGを量産する抽出方法を研究し、後に文部科学省産学官連携促進事業のPG開発プロジェクトにも参画している。

 

PGは角弘にとって全くの新規事業であったため、研究に対し、社内から反対の声も上がっていた。なかなか結果が出ず苦戦したが、旗振り役だった小田桐氏は「いつか大化けする」と信じ、諦めなかった。長年の粘り強い研究開発の努力が実り、12年目にしてヒット商品となるPG入りのりんご酢を誕生させた。まさに、モノづくりへの執念が実を結んだ結果といえよう。

 

現在はPG製品専門店を10店舗展開するほか、大手化粧品・健康食品メーカーに原料を供給している。また、PGの製造過程で発生する廃液から作る農業用資材「カルリン」を製造・販売。無農薬栽培の「奇跡のリンゴ」で知られる農家、木村秋則氏の助言を受けて製品化し、全国に展開している。

 

 

 

 

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