vol.4 日本全薬工業 × タナベ経営SPコンサルティング本部

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2016年1月号

 

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①フーフタイム計量カップ … 牛の蹄洗浄剤専用計量カップ。
②アレルバックス … コンパニオンアニマルのダニアレルギー対策品。
③DC ガードSP専用計量カップ … ペレット状の牛混合飼料専用計量カップ。持ちやすさやデザイン性を考慮した。
④OTC 乳軟押し出し器 … チューブの軟膏薬を最後まで使うための補助用具。
⑤クールダー … 夏場の牛の暑熱対策用に開発。牛の首に巻いて使用。
※ ③④⑤ OPD プロジェクトにより開発

 

2016年、創業70周年を迎える動物用医薬品メーカーの日本全薬工業。「次世代CC経営(※1)」を目指す取り組みの一つとして11年度に立ち上げたのが「OPDプロジェクト(※2)」だ。5年がたち、商品開発の新たなビジネスモデルとして着実に成果を挙げている。プロジェクトの中核メンバーである研究開発本部 開発部 開発企画チームの小川雅史氏に、プロジェクトの意義や商品開発の考え方、今後の展望などを聞いた。
※1 CC(コアコンピタンス)経営: ユニークな技術やスキルを創造し、組み合わせ、独自のシステムや手法に仕上げ、企業力を発揮し成果につなげる経営
※2 OPDプロジェクト: 医薬品を除いた主に牛や豚など産業用動物の混合飼料や雑貨をスピーディーに商品化するために、部門を超えて選抜された社員7名と経営判断を下せる責任者2名で組織された、新たなビジネスモデルと位置付けるプロジェクト

 

 

新たな価値をつくり出すために

 

日本全薬工業は、動物用医薬品業界で唯一、研究開発から製造・仕入れ・輸出入・販売までを自社で一貫して行っている。この独自性を強みとし、全国40カ所の営業拠点と4カ所の物流拠点による直販システムを確立。国内をはじめ、海外でも事業を展開している。

 

ターゲットとするのは、牛・豚・鶏などの産業用動物市場と、犬や猫などのペット=コンパニオンアニマル市場。前者は海外企業の参入や、畜産農家の後継者不足、消費人口の減少などで低迷傾向にある。また後者は市場規模の変動は少ないものの、ペットの家族化がさらに進み、人間と同様に長寿・高齢化への対応が大きな課題になっている。

 

こうした状況の中、同社は2011年度より「次世代CC(コアコンピタンス)経営」の構築を目指して本格的に動き始めた。この根底には、創業より変わらない「動物の価値を高める」という企業理念がある。その実現には動物に関わる全ての人に満足してもらうことが前提にあり、畜産農家や獣医師の役に立つ日本全薬工業ならではの新たな価値をつくり出すべく、さまざまな取り組みを進めている。

 

「OPD プロジェクト」とは

 

「OPD プロジェクト」は、新たな価値をつくる取り組みの一つとしてスタート。より短い期間で商品開発を行うために、研究開発本部の枠を超えて営業・製造・国際事業部などさまざまな部門がメンバーとなっている。取り扱う製品は、市場に出すまで通常は最低2~3年かかる医薬品を除いた、混合飼料や雑貨に絞り込んでいる。差別化が図れる価値の高い製品をよりスピーディーに開発していく、同社の新たなビジネスモデルとして立ち上げて5年。今では短期間での商品開発という目標を実現している。

 

日本全薬工業㈱ 研究開発本部 開発部 開発企画チーム 小川 雅史氏

日本全薬工業(株) 研究開発本部 開発部
開発企画チーム 小川 雅史氏

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