vol.9 マリンフード × タナベ経営SPコンサルティング本部

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2016年6月号

 

独創的なバターやチーズを世に広める

 

食べることで初めてその良さを知ってもらえる『燻製(くんせい)バター』やチーズ風味の新素材『スティリーノ』。タナベ経営と連携したサンプリング調査などで認知度アップに努めている。

 

 

独自の技術で、熱に溶けやすいバターを燻製した『燻製 バター』と植物性脂肪を使った『スティリーノ』シリーズ

 

 

チーズやバターといった乳製品やホットケーキなどの提供で、新しい食文化を開拓し続けているマリンフード。ニッチトップ企業の鍵は、社内横断のプロジェクトチームと地域顧客からの支持にある。

 

 

 

独創的なアイデアが生んだ2つの商品

 

マーガリン、バター、チーズといった乳製品から冷凍ホットケーキまで、多様な食品を世に送り出しているマリンフード。ホテルでの朝食には欠かせないポーションのバター・マーガリンにおいて、80%以上の国内シェアを持つナンバーワン企業である。家庭用・業務用を問わず多様な用途に使える製品づくりと、独創的なアイデアでニッチ市場を切り開いている。

 

現在、同社が特に注力しているのは『燻製バター』と『スティリーノ』の2品目。いずれも、これまでになかった先進的な商品である。

 

コクとうま味を凝縮した燻製バター

 

一口食べると、芳醇(ほうじゅん)な香りが広がるマリンフードの『燻製バター』。燻製に使用しているのは、リンゴの木のチップとウイスキーの香り付けなどに用いられる泥炭(ピート)だ。パンに塗ったり料理に使ったり、そのままおつまみとして食べたりと用途はさまざま。家庭でも手軽に燻製の味わいを楽しむことができる。

 

食品を燻製にするとうま味が凝縮されてコクが生まれるが、30℃程度で溶けてしまうバターは燻製に適さないというのが常識だった。

 

「溶けやすいバターは燻製することが難しいため、これまで一部のシェフが低い温度で長時間かけて自作することはありましたが、一般に出回るものではありませんでした。しかし、当社は短時間で工業的に製造するノウハウを開発し、商品化に成功したのです」とマリンフードの常務取締役・管理部長の吉村厚美氏は語る。

 

燻製バターは2015年4月に発売開始。海外の展示会に出展すると、スーパーマーケットやレストランなどから多数の引き合いがあったという。香港のスーパーのほか、ドバイ(UAE)にあるホテルのレストランなどでも採用されている。

 

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マリンフード(株) 常務取締役 管理部長
吉村 厚美氏

 

 

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