vol.11 マルカミ物流 × タナベ経営SPコンサルティング本部

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2016年8月号

ユニフォームを刷新し物流のイメージを変える

 

会社案内と並行して進めたのがユニフォームの刷新だ。ポロシャツに長袖シャツ、ブルゾン、パンツ、ネックウオーマーまでそろったカジュアルなデザインは、通勤時にも違和感なく着用できると評判は上々である。

 

「お客さまに与えるイメージが変わりましたね。ユニフォームを着て出勤する社員も多いですから、地域の人の印象も良くなったのではないかと思います」と上村氏は話す。

 

一世を風靡(ふうび)した映画などの影響もあり、いまだにトラック運転手に対して「強面(こわもて)」というイメージを持つ人は少なからずいる。同社ではドラッグストアや病院に出入りする機会が増えている。清潔感があり親近感が湧くユニフォームを導入し、社員の身だしなみを整えることは、顧客への配慮であると同時に「物流業界のイメージを変えたい」という上村氏の願いの表れでもある。

 

「制服メーカーにも提案していただきましたが、タナベ経営の案を採用しました。一番のメリットは、当社のことをよく理解していただいていること。コンサルティングのお付き合いもありますから、事業内容や方向性について共有できており、ご提案いただいたユニフォームもイメージ通りでした」(上村氏)

 

会社案内やユニフォームは多くの人の目に触れる。それだけに、会社の姿勢やメッセージを伝える有効なツールにもなり得る。そのイメージが浸透し、差別化できる強みになることを上村氏は期待している。

 

スピーディーな営業展開で新市場を開拓

 

名実ともに、関西における日用雑貨・医薬物流のオンリーワン企業となったマルカミ物流。今後目指すのは、関西エリアで築いた物流モデルの全国への水平展開だ。2014年に名古屋に新設した物流拠点もその一環であり、新たな拠点開設も含めて事業エリアの拡大に注力していく。また、事業分野についても既存事業とのシナジー効果が見込まれる日用雑貨・医薬の周辺商材や院内物流の開拓も視野に入れている。

 

いずれもライバル企業がしのぎを削る市場だが、「お客さまが求める物流とは何かを常に考え、現状に疑問を持つことから新たな提案が生まれる」と上村氏は言う。顧客視点で物流を捉え直すことで、新たな付加価値を提案していく考えだ。その際、欠かせないのが営業ツールである。

 

「現状、物流業界で営業ツールを活用している企業は多くありませんから、ここを強化して差別化を図っていきたいですね。新市場においてスピーディーな営業を行うためにも、タナベ経営にはコンサルティングと連携した営業ツールづくりのサポートを期待しています」(上村氏)

 

 

PROFILE

  • ㈱マルカミ物流
  • 所在地:〒574-0045 大阪府大東市太子田3-4-9
  • TEL:072-872-3200
  • 創業:1950年
  • 資本金:8000万円
  • 売上高:46億円(2016年1月期)
  • 従業員数:221名(同)
  • 事業内容:一般貨物自動車運送事業、普通営業倉庫業、貨物運送取扱事業、産業廃棄物収集運搬業、医薬品販売業、高度管理医療機器等販売業・賃貸業ほか
    http://www.marukami.com/

 



201608_monogatari-04会社案内やユニフォームは長期継続使用されるケースが大半。定着した企業イメージは尊重すべきですが、やはり事業戦略と同様、時代に合わせて変化させることも大切です。
マルカミ物流は会社案内を「営業・採用ツール」と捉え、戦略的刷新に取り組みました。またブランディングの一環でユニフォームを変更。機能性を追求し、一目で同社の社員と分かるカラーリングを選択しました。
これらは事務的に製作されがちですが、広告機能を担うマーケティングツールでもあります。定期的に更新投資することが重要です。

 

 

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