vol.12 ブラザー販売 × タナベ経営SPコンサルティング本部

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2016年9月号

 

ダイレクトコミュニケーションで
課題マーケットを攻略

 

ターゲットの共感を得るメッセージ設定と
効果的な販促ツールの活用で顧客の裾野を広げる

 

 

家庭用ミシン『コンパル700』

 

国内需要の減退で、かつての4 割程度に縮小した家庭用ミシン市場。ブラザー販売は課題であるマーケット拡大に向け、幼稚園を通じたチラシ配布とウェブサイト、イベントなどを連動させるプロモーションを展開。従来と違う切り口でユーザーの心をつかんだ。

 

 

家庭用ミシンでシェアナンバーワン

 

ブラザー販売は、東証1部上場の電機メーカー・ブラザー工業の国内マーケティングを担うグループ会社だ。ブラザー工業は連結売上高約7459億円(2016年3月期)の8割強を海外で稼ぐグローバル企業。今では売り上げの約7割を占めるプリンター・複合機のイメージが定着しているが、その礎を築いたのはミシンである。

 

国産ミシンの誕生は1928年。その第1号は、ブラザー工業の前身である安井ミシン兄弟商会が開発した「麦わら帽子製造用環縫ミシン」だった。1932年には、家庭用ミシンの量産に成功して市場を拡大させた。現在の国内家庭用ミシン市場の年間販売台数は約60万台。ブラザーのシェアは家庭用ミシン国内市場の3割に上り、シェアナンバーワンを誇っている。また米国での販売会社立ち上げ(1954年)を皮切りに、欧州、豪州、アジア、中近東、アフリカへと販路を広げている。

 

「グローバルな視点で見るとミシンは成長産業といえますが、国内に目を向けると市場は成熟しています。ミシンは必需品で一家に一台という時代もありましたが、現在は趣味の色合いが強い」と、ブラザー販売取締役・ホームファッション機器事業部長の安井宏一氏は市場環境を説明する。

 

ブラザー販売 取締役 ホームファッション機器事業部長 安井 宏一氏

ブラザー販売 取締役
ホームファッション機器事業部長 安井 宏一氏

 

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