vol.16 ワーナー ブラザース ジャパン × タナベ経営SPコンサルティング本部

3 / 4ページ

2017年1月号

 

映画プロモーションは新たな時代を迎えている

 

劇場予告やテレビCMが映画宣伝の王道だが、実はもう1つ有効なプロモーションがある。企業とのタイアップである。

 

「テレビCMなどは『この映画は面白いよ』という製作側の押し付け感が出てしまうのに対して、企業とのタイアップは商品パッケージで映画を告知したり、店舗でキャンペーンを行ったりして企業の顧客層に対する映画のアピールが可能です。つまり、生活のシーンの中でさりげなく告知することができます。それによって『今、この映画がはやっているんだ』というブーム感をつくれるのが大きな魅力。従って企業タイアップはテレビCMとは全く違うチャネルなのです。この企業タイアップでタナベ経営には大変お世話になっています。私たちは企業の事業や顧客層についてはあまり詳しくないので、思いもよらぬ企業とのタイアップを提案していただき大いに助かっています」(菅野氏)

 

タナベ経営がワーナー ブラザー スジャパンに提案した企業タイアップで成功を収めたのが、2013年に劇場公開されたアニメ映画『銀魂(ぎんたま)』だった。同作品は『少年ジャンプ』に連載されていた漫画の映画化ということもあり、若者に人気がある。そこに大手回転ずしチェーンとのタイアップをタナベ経営が提案。すしを5皿食べるごとに1回抽選でき、オリジナルタオル、レジャーシート、クリアファイルなどの景品が当たるというキャンペーンを映画公開前に展開した。

 

当初に想定した映画の観客層は、原作ファンの若者が中心。一方の回転ずしチェーンはファミリーが主な顧客層である。このタイアップ企画によって得られた効果は2つ。まず、少年漫画のターゲット層に、今までにない方法で映画の告知ができた。そして、回転ずしチェーンも景品目当てで店に訪れた新規若年層を取り込むことができ、双方の売り上げに貢献することとなった。異なる顧客層を持つ2社のタイアップによって、Win-Winの関係が成立したのだ。

 

また最近では、『バットマンvsスーパーマン』や、2016年9月に公開したばかりの『スーサイド・スクワッド』などでも、タナベ経営がワーナーブラザースジャパンに対して、クリアファイルや劇場スタッフが着るTシャツなどのノベルティーを提案。こうした数々の映画で連携を行うなど、2社は強固な信頼関係を築き上げている。

 

『銀魂』プロモーションで前売特典として使われたグッズ © 空知英秋/ 劇場版銀魂製作委員会

『銀魂』プロモーションで前売特典として使われたグッズ
© 空知英秋/ 劇場版銀魂製作委員会

『バットマンvs スーパーマン』の来場者特典プロモーショングッズ TM & © DC COMICS ©2016 WARNER BROS. ENT, ALL RIGHTS RESERVED

『バットマンvs スーパーマン』の来場者特典プロモーショングッズ
TM & © DC COMICS
©2016 WARNER BROS. ENT, ALL RIGHTS RESERVED

『スーサイド・スクワッド』の公開イベント用プロモーショングッズ ©WBEI TM

『スーサイド・スクワッド』の公開イベント用プロモーショングッズ
©WBEI TM

 

 

 

1 2 3 4