vol.19 JTBコーポレートセールス × タナベ経営 SPコンサルティング本部

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2017年4月号

 

ホンモノの体験ができる『旅いく』
企業や地域に眠る魅力的なコンテンツを発信

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右から大竹氏、タナベ経営 伊東、島田

 

 

モノづくりや職業などが体験できるプログラムを開発して、子どもの成長を促す『旅いく』。
企業や地域とのコラボでつくる新しい旅ビジネスを追った。

 

 

子どもに対する4つの思いが込められた『旅いく』

 

2006年に分社化したジェイティービー(JTB) には、166社ものグループ企業がある(2017年1月時点)。JTB コーポレートセールスもその1社で、前身はJTB法人東京。企業や学校などを対象とする団体・修学旅行を専門に扱ってきた。

 

団体客中心の同社が、新たな顧客開拓に向けて2010年に始めたユニークな事業が『旅いく』である。「旅の力で子どもたちの成長を手助けする」というコンセプトのもと、旅を体験させることによって、子どもたちの生きる力の芽を育てる機会を創出している。

 

実はこの事業、あるワーキングマザー社員のアイデアから生まれた。その発案者が、現在「旅いく推進室」の室長を務める大竹千広氏だ。同氏はそのきっかけについて、次のように語る。

 

「入社以来ずっと法人営業をしていましたが、2008年に2人目の子どもを出産した時に1年ほど育児休業を取得しました。当時の子どもたちとの体験がアイデアの元です。

 

例えば、春に子どもたちを郊外に連れていくと、タンポポの綿毛が飛ぶ様子や、ツクシの芽を見ると目をキラキラ輝かせて興味を示すんですね。そんな体験が好奇心を育むと感じ、こうした体験の宝庫である旅を通じて子どもたちの生きる力を育めるのではと考えました」

 

大竹氏は2009年に職場復帰した時、同僚の女性社員4人にアイデアを話したところ、全員の賛同を得た。確かな手応えを感じた大竹氏は、社内の新規事業公募に旅いくの企画を提出。見事に採択され、事業化が決まった。

 

もっとも、そのころすでに、旅で子どもを育てる「旅育」という考え方は世の中にあったという。一般的な旅育と差別化するため、旅によって子どもを「育てる」だけでなく、さまざまな可能性を広げるためのコンセプトを練った。

 

そこで命名されたのが『旅いく』である。「いく」をひらがなにした理由はいくつかある。感性を「育」てる、「幾」重にも興味を持たせる、「生」きる力の芽になる、楽しくてまた「行」きたくなる、という4つの思いが込められている。

 

JTBコーポレートセールス 旅いく推進室 室長 大竹 千広氏

JTBコーポレートセールス 旅いく推進室 室長
大竹 千広氏

 

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