vol.20 ライオン × タナベ経営 SPコンサルティング本部

2 / 4ページ

2017年5月号

 

ライオン 宣伝部 デジタルコミュニケーション推進室長 保坂 政美氏

ライオン 宣伝部
デジタルコミュニケーション推進室長 保坂 政美氏

 

「モノ」ではなく「コト」の重視で高い支持を獲得

 

「新生活情報メディア」と銘打つLideaは、人々の暮らしに役立つ多彩な記事を主要コンテンツにしているのが最大の特徴だ。衣類や住居の手入れの仕方、健康や子育てに関するアドバイス情報など、700本近い記事が配信されている(2017年2月時点)。毎月十数本の新たな記事が登場し、過去のものも随時更新される。各記事はその道のプロ=マイスターの監修のもとで作成されており、高い信頼性を有している。それは、他の同様のポータルサイトにはない、ライオンならではの強みである。

 

一方、ライオン製品の情報を探すとその数はわずかで、関連記事部分の最後に小さく掲載されている程度にとどまる。

 

このような構成にした意図はどこにあるのか。保坂氏はこう答える。

 

「例えば『洗濯』でネット検索するお客さまは、扱いが難しい衣類をどうすれば形崩れさせずきれいに洗えるか、といったことを調べます。洗い方や干し方などさまざまな要素が絡んでくるわけですが、まずは悩みを解決する確実な情報をお届けしてから、当社製品に気付いてもらう流れをつくろうと思いました。洗濯について何か知りたいときに、いきなり洗剤の製品名で検索するお客さまは少ないですから。

また、昨今はひと昔前にあった、家族や近所で洗濯ノウハウを伝え合う文化が薄れているので、そうしたことも継承したい思いがありました」

 

顧客が最初に求めるのは「モノ」ではなく「コト」の相談や解決。この点に着眼したアプローチはLideaの狙いの柱であり、サイト開設から短期間のうちに多くの支持を獲得した大きな理由となっている。

 

 

 

ユーザー視点で訪れて楽しいサイトづくりにまい進

 

主婦層を中心に人気を博するLideaには、生活上の悩み解決に焦点を当てた記事以外にも閲覧者の興味をそそるコンテンツが満載だ。トップ画面にはさまざまなコーナーがあり、雑学やイベントレポート、懸賞キャンペーンの告知など、楽しく読める多数の記事をカテゴリーごとに紹介している。

 

「『暮らしに役立つ』だけではなく、面白くて楽しい記事をたくさん載せることでLideaを訪れる人のリピート率も上がりますし、その方々によるSNSを介した共有と拡散が見込めます。多くの人たちを飽きさせないようにするにはどうすればよいか、作り手として最も力を入れているところです」と保坂氏。

 

定期的に、Lidea運営スタッフと分野ごとのマイスターが集まって開かれる編集会議では、掲載する記事内容について侃々諤々の議論が交わされる。気を抜くとライオン製品のアピールに陥りがちな意見を、あくまでもお客さま視点で有用な情報提供に方向修正していくことを、保坂氏は何より心掛けている。

 

「記事作成の1つの指針になるのが、検索エンジンでキーワードを打ち込んだときにどんなコンテンツが上位に入っているかです。時勢や流行をフラットに見つめて、Lideaを常に訪問者の関心を引くような記事の集合体にしたい。そのために、コンテンツのボリュームを一層増やしていきたいと思っています」

 

 

1 2 3 4