vol.20 ライオン × タナベ経営 SPコンサルティング本部

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2017年5月号

 

バーチャルをリアルに結ぶイベントの仕掛け

 

気になるのが、Lideaがどのような形で同社の具体的なビジネスに結び付いているかだ。保坂氏はいくつかのポイントを挙げる。

 

「Lideaに対するアクセス動向を探れば、お客さまが見てくれている時期や時間帯、情報内容などの傾向が分かります。ニーズが高まるタイミングに合わせて店頭プロモーションを行えば自社製品の販売拡大につながりますし、会員登録いただいたお客さまにはメールでその人に適した情報やコンテンツをおすすめできます。データを細かく分析することによって、当社サイドからお客さまや販売店へ能動的かつ効果的なアプローチが図れます」

 

さらに、「お客さまに最終的に商品を購入する行動を起こしてもらうためにも、Web上のバーチャルな世界をリアルにつなげることが大切」と続ける保坂氏。この観点から、Lideaでは日常に欠かせない家事を楽しくすることに主眼を置いた体験イベントを提案。有名ミュージシャンの協力を得て家事と音楽、ステージをミックスさせる『家事フェス』、自治体との協同による『夫婦円満プロジェクト』などの取り組みを次々と実現している。

 

「家事フェスはご家庭のキッチンやリビング、お風呂などを個々のステージと捉えて、オリジナル楽曲や自分の好きな曲にノッて気分よく家事をしましょう、という提案。夫婦円満プロジェクトはご夫婦で家事のやり方や分担などについて話し合う場を設け、イベント参加者に協力し合う大切さを理解してもらうための提案です。Lideaを起点に、こうした提案活動を広く具現化して、製品を使う場である家事そのものへの注目度を高めていきたいと考えています」

 

顧客が商品を購入するプロセスにおいて、保坂氏は製品が持つ機能的価値、情緒的価値、体験的価値という3つが影響していると捉えている。

 

これらの体験イベント開催は、情緒と体験の2つの価値を伝える意味があるという。家事という行為とライオン製品の価値を同時に訴求していく、マクロな目標もLideaは内包している。

 

家事フェス(左)と、宮崎県日南市で開催した夫婦円満プロジェクトの様子(右)

家事フェス(左)と、宮崎県日南市で開催した夫婦円満プロジェクトの様子(右)

 

 

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