vol.22 フェリーさんふらわあ × タナベ経営 SPコンサルティング本部

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2017年7月号

 

「船旅の楽しみ」を打ち出し、リピーターを創出
フェリーさんふらわあ × タナベ経営 SPコンサルティング本部

 

関西と九州を航路でつなぐフェリーさんふらわあは、移動手段を超える「カジュアルクルーズ」として船旅の新たな魅力を発信し、顧客層を大きく広げている。

 

3航路を生かした独自商品で差別化に成功

 

真っ白な船体に描かれた水平線から昇る大きな太陽――。特徴あるデザインが印象的なフェリー「さんふらわあ」は、本州と九州・北海道をつなぐ定期船として海上輸送・旅客の両面から日本の発展を支えてきた。商船三井フェリーが関東〜北海道を運航するのに対し、関西~九州間は商船三井グループのフェリーさんふらわあが運航している。

 

フェリーさんふらわあは、神戸~大分、大阪~別府、大阪~志布志(鹿児島)という3つの航路を持つ。旅客営業部営業企画室課長代理の小野剛氏は、「3つの航路を持つことが他社との差別化につながっている」と分析。特に、3航路を組み合わせて関西~九州間を往復できる「舟遊プラン」は、利便性の高さと往復8280円からというリーズナブルな価格設定で幅広い層の支持を集める。また、1万円で関西~九州間を往復できる「弾丸フェリー」も人気が高い。

 

さらに乗客全体の半数超を占めるリピーターの多さも、同社の大きな特徴。その要因は、商品力の高さや付帯サービスにある。

 

「単なる移動手段としてではなく、旅の魅力をいかに打ち出すかが大事。九州は温泉や観光地が豊富ですから、現地の情報を集めてモデルコースを提案したり、周辺の提携店舗で割引や特典が受けられたりするなど、船旅を満喫するための『コト』づくりに力を入れています」と小野氏はプランの付加価値を強調する。

 

魅力あるプランや情報発信によって旅が充実すれば、顧客の満足度は上がる。そうした体験がリピーターやクチコミを生み、利用者の増加という善循環をつくり出している。

 

 

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