vol.22 フェリーさんふらわあ × タナベ経営 SPコンサルティング本部

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2017年7月号

 

ソフト・ハードを充実させ本物の「おもてなし」を

 

今や利用者は学生やファミリー層、シニア世代に至るまで、幅広い年代に広がっている。さらに今後は、「九州や関西圏にとどまらず、中部圏、関東圏の需要を掘り起こしていきたい」と小野氏は意気込みを語る。

 

カジュアルクルーズの拡大を目指す中、同社は2年前から全社的なCS(顧客満足)向上への取り組みを本格化。全社員に接客の訓練を行うほか、船内の誘導担当や電話受け付け担当の社員に対し、専門研修などを通じてサービス向上を図ってきた。

 

こうした小さな積み重ねは、乗客からの支持に直結する。実際、「何十年ぶりにフェリーを利用したお客さまから『こんなに良くなっている!』と褒めていただくことも多いですよ」と髙木氏は語る。ハードとソフトの両面で改革を進めた結果、フェリーのイメージは確実に変わっている。単なる移動手段を超えるカジュアルクルーズが、国内旅行の新たなトレンドとなる日は遠くないだろう。

 

 

中央左が小野氏、同右が髙木氏

中央左が小野氏、同右が髙木氏

 

PROFILE

  • ㈱フェリーさんふらわあ
  • 所在地 :〒658-0031 兵庫県神戸市 東灘区向洋町東3-21(本部事務所)
  • TEL : 078-857-5470
  • 設立 : 1884年(現商船三井)
  • 資本金 : 1億円
  • 従業員数 : 251名(2017年4月現在)
  • 事業内容 : 一般旅客定期航路事業(カーフェリー運航)
    http://www.ferry-sunflower.co.jp/

 


フェリーを単にヒトとモノを運ぶ「交通手段」「物流便」と捉えると、市場の拡大には限界がある。しかし、「船旅」の楽しみを提供する「コト」軸で捉えると、限りなく市場を創造できる。その点でフェリーさんふらわあは、さまざまなサービスを企画し提供することで、ファンを作り、リピーターを増やすことに成功している。
2018年は新船デビューの節目の年。飛行機・電車などの他の交通機関では味わえない「カジュアルクルージング」という魅力によって、ファンを囲い込む絶好のチャンスであるといえよう。
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