vol.24 Peach × タナベ経営 SPコンサルティング本部

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2017年9月号

 

新たな価値を創造し、提供する航空会社へ
Peach × タナベ経営 SPコンサルティング本部

 

日本初のLCCとして、2012年3月に就航したPeach。
関西国際空港を拠点に独自の経営モデルで躍進し、日本のLCC市場を席巻してきた。
就航5周年を迎えた同社は今、新たなステージへ飛躍しようとしている。

 

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日本初のLCCとして市場を席巻

 

鮮やかな“フーシアピンク”で彩られたPeachの機体は、滑走路でも一際目立つ。同社が運航するのは、国内線12路線、国際線13路線の計25路線(2017年6月時点)。就航以来、搭乗者数は増え続け、2017年3月末時点で累計搭乗者数は1800万人を突破した。

 

Peachが就航した2012年は「LCC元年」と呼ばれるほど、LCCの新規就航が相次いだ。当初こそ「日本でLCCは根付かない」「関空(関西国際空港)を拠点にした航空会社など成功するわけがない」という声が聞かれたものの、同社は今や日本で広く認知され、日本のLCC業界をけん引。関空の総旅客数は“Peach 効果” で2016年に過去最高(2523万人)となった。

 

「海外のLCC のモノマネではなく、日本ブランドの新しい航空会社として、日本のマーケットにイノベーションを起こすにはどうすればいいのかを徹底し続けたのが、Peachです」。そう話すのは、Peach のコーポレートコミュニケーション部広報グループ・射手矢和晃氏だ。

 

 

コンセプトは「空飛ぶ電車」手頃な価格で旅を提供

 

Peachは就航当初より、「一般的な航空会社とまったく異なる、新しい概念の航空会社」(射手矢氏)という独自性を追求。身近で気軽に利用してもらうため、従来の飛行機とは違う乗り物、「空飛ぶ電車」というコンセプトを打ち出した。

 

そこで同社は、安全運航を含む運航品質にこだわりながら、手頃な価格設定を実現するため、綿密なコストマネジメントも同時に追求している。コストマネジメントといっても、単に会社の利益を増やすためだけの“コストカット”ではない。安全面や顧客との接点に関することにはお金をかけるが、それ以外のことは徹底的に節約する。そんなメリハリを重視している。

 

キーワードは「工夫=イノベーション」。顧客と直接関係しないコストを抑えつつ、顧客サービスを向上させる。その結果として、顧客が得る便益を増やす。それが同社の考える「コストマネジメント」だ。拠点を関空に置いたのもその一例である。関空は首都圏よりもアジアに1時間近く、顧客にとってはメリットになる。かつ関空は24時間空港のため、限られた機材を効率よく運航できる。

 

中央左側がPeach 射手矢氏、右側が中野氏

中央左側がPeach 射手矢氏、右側が中野氏

 

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