vol.27 エムオーテックス × タナベ経営 SPコンサルティング本部

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2017年12月号

 

“ゆるキャラ”を通じてユーザーのセキュリティー意識を改革
vol.27 エムオーテックス × タナベ経営 SPコンサルティング本部

 

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情報セキュリティーと聞いて、「難しい」「自分には関係ない」「面倒くさい」と考え、敬遠する人も少なくない。
そんな中、独自の“ゆるキャラ”で従来のイメージを覆し、ファン獲得や認知度アップにつなげているのが、エムオーテックスだ。

 

ネットワークセキュリティー業界で確固たる地位を確立

 

新大阪駅近くに本社を構えるエムオーテックスは、ネットワーク統合管理ツールのメーカーで、ソフトウエアの企画から設計、開発、販売までを一貫して手掛ける。

 

設立は1990年。当時はパソコンやインターネットの普及が今ほど進んでおらず、インターネット回線が安定的につながらないなどの不具合も多かった。そこで、ネットワーク内をモニタリングするツールを開発したのが創業のきっかけだ。

 

その後、オフィスにパソコンが普及すると、各端末に搭載されたソフトウエアやIPアドレスなどを管理するIT資産管理へ機能を拡大。1996年には「誰が、いつ、何をしたか」を記録する操作ログ管理を開始した。2005年に個人情報保護法が施行されると同社製品の需要は高まり、一気に市場へ広まった。

 

しかし、「どれだけログを取得しても、それだけでは事後対策にしかなりません。そうではなく、事故を起こさないための対策が大切」と語るのは、同社の経営企画本部企画広報部副部長の坂本琴音氏。そのため同社では、取得したログを自動分析して、違反操作のみを表示する分かりやすいレポートを提供している。

 

2000年代に入ると、情報漏えい対策が従来以上に求められるようになり、USBの使用禁止やウェブ閲覧などの制御機能を加えた。時代のニーズに合わせ、ネットワークセキュリティーの機能を順次強化した結果、同社のIT資産管理・情報漏えい対策ツール「ランスコープキャット」は、13年連続でトップシェアを獲得※1。現在、国内1万社以上の企業が導入しており、ネットワークセキュリティー業界では圧倒的な存在感を放つ。

 

技術力と製品力を強みに、確固たる地位を築いてきた同社だが、「どれだけツールを駆使しても、情報を扱う人の意識や知識がなければ、セキュリティー事故を完璧に防ぐことはできない」(坂本氏)と言う。こうした問題意識から、同社では2014年以降、情報セキュリティーに対する意識やリテラシーを高める啓発活動に、積極的に取り組んできた。
※ 1 富士キメラ総研「2014 〜2017 ネットワークセキュリティビジネス調査総覧」の「IT 資産/ PC 構成管理ツール」分野(2016 年度)
 
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エムオーテックス 経営企画本部 企画広報部 副部長
坂本 琴音氏
 
 

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