100年企業に学ぶハナマルキの成長戦略
Vol.28 ハナマルキ × タナベ経営

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2018年1月号

 

ニーズを的確に捉えてさらなる成長を目指す

長尾 今後、食品業界を取り巻く環境は厳しさが増すと予想されます。人口減少や個食化の拡大、価格競争、人手不足などの向かい風が吹く一方、和食のユネスコ無形文化遺産登録やWebを含めた販売機会の拡大、健康志向の高まりといった追い風もある。こうした環境下において食品メーカーの生き残る条件についてはどうお考えですか?

 

花岡 こちらが教わりたいくらいです(苦笑)。ただ、マクロで見ればマーケット全体は縮小していくかもしれませんが、拡大する分野は残されている。廃業する同業他社もありますし、新たなニーズも生まれています。特に、他社がさじを投げる難しい加工食品の開発依頼をいただく機会は多々あり、当社の商品や技術を高く評価いただいていると感じます。そうした部分に磨きをかけることで販路を伸ばしていけると考えています。

 

長尾 現在のみそと加工食品の売上構成比はどのぐらいですか?

 

花岡 みそが約55%、加工食品は約45%でみそが上回っています。みそについては「ハナマルキ」の指名買いが多く、頻繁にブランドスイッチが起きない安定した分野ですね。

 

一方、加工食品の中でも特に即席みそ汁は需要が伸びている成長分野。新商品が次々と出ている段階でお客さまのこだわりもそれほど高くありませんから、ニーズに合ったオリジナリティーの高い商品を開発することでマーケットの拡大が見込め、チャンスはまだあるとみています。ただし、加工食品全体で見れば採算ぎりぎりの商品もありますから、利益率の高い商品の拡販を進めていくことが必要でしょう。

 

長尾 商品開発の方向性を、時代のトレンドだけではなく収益構造からも見極め、明確化されています。業界における自社のポジションも理解された上での戦略であり、持続的成長にはこうした視点は欠かせません。

 

これからも健全な危機感によって100周年、さらに次の200年に向けて成長を続けられることを心より祈念しております。本日はありがとうございました。

タナベ経営 取締役副社長 長尾 吉邦 タナベ経営に入社後、北海道支社長、取締役/東京本部・北海道支社・新潟支社担当、2009年常務取締役、13年専務取締役を経て、現職。経営者とベストパートナーシップを組み、短中期の経営戦略構築を推進し、オリジナリティーあふれる増益企業へ導くコンサルティングが信条。クライアント先の特長を生かした高収益経営モデルの構築を得意とする。著書に『企業盛衰は「経営」で決まる』(ダイヤモンド社)ほか。

タナベ経営 取締役副社長 長尾 吉邦
タナベ経営に入社後、北海道支社長、取締役/東京本部・北海道支社・新潟支社担当、2009年常務取締役、13年専務取締役を経て、現職。経営者とベストパートナーシップを組み、短中期の経営戦略構築を推進し、オリジナリティーあふれる増益企業へ導くコンサルティングが信条。クライアント先の特長を生かした高収益経営モデルの構築を得意とする。著書に『企業盛衰は「経営」で決まる』(ダイヤモンド社)ほか。

 

タナベ経営 コンサルティング戦略本部 部長 小山田 眞哉 開拓、製品開発による事業戦略構築に定評があり、食品メーカーの垂直統合戦略など、多くの中堅・中小企業の未来を共に創ってきた。人事・営業・財務・購買・生産などの経営管理機能のコンサルティングも手掛け、多くのクライアント先を成長に導いている。特に食品ビジネスを中心としたコンサルティングにはタナベ経営随一の実績を持つ。

タナベ経営 コンサルティング戦略本部 部長 小山田 眞哉
開拓、製品開発による事業戦略構築に定評があり、食品メーカーの垂直統合戦略など、多くの中堅・中小企業の未来を共に創ってきた。人事・営業・財務・購買・生産などの経営管理機能のコンサルティングも手掛け、多くのクライアント先を成長に導いている。特に食品ビジネスを中心としたコンサルティングにはタナベ経営随一の実績を持つ。

 

 

 

PROFILE

  • ハナマルキ㈱
  • 所在地:〒399-4501 長野県伊那市 西箕輪2701
  • TEL:03-5651-3131(東京本社事務所)
  • 創業:1918年
  • 資本金:1億円
  • 売上高:179億円(2017年5月期)
  • 従業員数:290名(2017年10月現在)
  • 事業内容:みそ醸造販売および加工食品製造販売
    http://www.hanamaruki.co.jp/
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