Vol.1 建設ソリューション編
三和建設 × タナベ経営

1 / 4ページ

00FCC_REVIEW‰æ‘œ

 

三和建設は70年近い歴史を持つ総合建設会社だ。「つくるひとをつくる」という経営理念のもと、人材の採用と育成に注力。強靭な結束力を持つ社員たちが、独自性の際立つブランディング戦略を推し進め、顧客との長きにわたる信頼関係を築いている。

 

70 年近い社歴は人づくりの歴史

 

藁田 三和建設は2017 年に創業70 周年を迎えます。創業期はどのような事業を手掛けていたのでしょうか?

 

森本 1947(昭和22)年5 月、森本多三郎が三和木材工業を創業したことが、当社の起点になります。戦災を受けた工場鉄骨の再利用に着目し、鋼材の入手難を克服すると同時に、鉄骨構造物の低価格化を実現。大阪の企業の事務所や工場などの修繕、建て直しを進めました。以来、企業からの受注物件が事業の中心になっています。1954年に三和建設に社名変更し、総合ゼネコンとして活動を開始。1956 年には日本初の軽量鉄骨工場を施工し、全国的な軽量鉄骨ブームの礎となりました。
大企業になったお客さまとも、創業時のご縁からお付き合いが続いています。例えばサントリーとは、まだ社名が寿屋だった1950 年ごろからお付き合いをスタート。より深い信頼関係づくりに努めて受注拡大へつなげ、サントリー山崎蒸溜所やサントリー食品工業(現サントリープロダクツ)の宇治川工場などを手掛けてきました。このように、顧客と長いお付き合いをすることが、当社の基本的な姿勢になっています。
私は大阪大学大学院修了後、大手ゼネコン勤務を経て、2001 年に三和建設へ入社。2008 年、4 代目の代表取締役社長に就任しました。

 

三和建設 代表取締役社長  森本 尚孝 氏

三和建設 代表取締役社長 
森本 尚孝 氏

 

藁田 長寿企業は、理念やビジョンを大切にするところが多く、三和建設も『コーポレート・スタンダード』という冊子を毎年作成されています。その冒頭にある経営理念は「つくるひとをつくる」。ここに込めた思いをお聞かせください。

 

森本 当社が手掛けるのは、建物という構築物ゆえに、ハードに目が向きがちです。しかし、それ以外に技術や価値、お客さま、信頼、社会、仲間、会社、歴史といった多様なものをつくっています。そして、それら全てをつくるのは人なので、「人づくりこそが企業の存在意義そのものである」というメッセージを込めました。70 年に及ぼうとする歴史の中で三和建設がやってきたことは人づくりだと総括し、「ひと本位主義」の経営理念にしたのです。

 

経営理念や ミッションを掲載した 『コーポレート・スタンダード』

経営理念やミッションを掲載した
『コーポレート・スタンダード』

1 2 3 4