Vol.4 住まいと暮らし・建設ソリューション編
JM (Japan Management) × タナベ経営

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タナベ経営 常務取締役 中村 敏之
「次代の経営者育成なくして企業なし」を信条と し、トップコンサルタントとして数多くの実績を持 つ。経営全般の視点と豊富な現場経験に基づ く具体的なアドバイスは、クライアント企業から大 きな信頼を得ている。関西学院大学卒。

 

職人の環境を改善しソフトとリアルの融合促進

 

齋藤 独創的なビジネスゆえ、スタート時はご苦労されたことも多かったのでは?

 

大竹 当時、保守・メンテナンスをメーンビジネスにしようと考える人はいなかったと思います。「誰にでもできる小さな仕事」という認識しかなく、施工元が修繕するか、管理会社を設立してメンテナンスを行うのが常識だろうという固定観念ばかりでした。それに加え、実際に修理を行う職人は、日雇いのような劣悪な労働環境に置かれていました。このような状況をクリアできるビジネスモデルの確立には、本当に苦心しました。

 

もう1つは、前例のないビジネスモデルなので、顧客の全国チェーンのコンビニも「使ってみなくては分からない」というスタンスを取らざるを得なかったこと。料金も安価に設定し、最初は投資として始めました。

 

「社会から認知されるためにはやるしかない」とスタートした後、顧客評価の高まりと相まって、ビジネスモデルの損益分岐点を超えるめどが付きました。当時から自社が利益を出すことよりも、われわれに付いてきてくれたパートナーの利益を優先し、そこに所属する職人が適正な給与をもらえるように努めました。

 

ITについても、最初からビジネスに活用するつもりで最新の情報収集を行いました。携帯電話にカメラが付いて、メールのやり取りができるようになった時は「チャンス到来」を実感しました。

 

中屋 大竹から「テーブルの上に立体的な建物を表示し、それを回転させながら会話を行うようなプラットフォームが必要な時代がやって来る。システムイメージはもう見えている」と聞いた時は「すごい!」と驚嘆しました。最近、静岡県や東京消防庁が導入したシステムがまさにそれです。

 

iPadが発売された時も、大竹に「iPadやスマホを壁にかざしたら、配管や電気配線が見える時代がもう来ている」と言われました。そのシステムは既にできています。「私が思ったより事業発展スピードが遅い」と大竹は嘆きましたが、今までに言われたことがほぼ実現しているので、「この方向性は間違いない」と自信を持っています。

 

齋藤 職人「IT武装」について詳しくお聞かせください。

 

大竹 『Matabee-3D』は、レンズをキャリブレーション(校正)したカメラで被写体を撮影したデータを短時間で3次元化することができ、合意形成や費用積算などに有効活用できます。また、『JMPAD』は中小住宅業・建設業の近代化を支援するために開発した商品で、JMの業務効率化ツールやウェザーニュースなどが使え、月額7000円でレンタルできます。

 

大手企業のようにモデルルームをつくれない地元の中小ホームビルダーは、当社の『ストリートビュー』を活用した仮想モデルで、より具体的なプレゼンをすることができます。土地造成やビル計画のプレゼンも、大手企業並みの加工データを安価に作成することが可能です。

 

山本 JMの強みを一言で表すと、何でしょうか?

 

大竹 「ソフトとリアルの融合」です。リアルとは職人のことです。当社は、職人の気持ちを理解してマネジメントする能力が強いと自負しています。50~60代の職人であっても難なく使える、「職人に寄り添うソフト」を提供できているかどうかがポイントです。

 

また、国土交通省によると、当社のように関係会社へ月2回の支払いを実施している事例は、ほとんど確認したことがないとのこと。これら全てが職人をハッピーにするための方策であり、それによってお客さまや地元住民もハッピーになれる、と考えます。

 

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タナベ経営
コンサルティング戦略本部 副本部長 齋藤 正淑
中堅・中小企業の総合的な経営基盤強化を、 収益構造の再構築により達成するタナベ屈指の コンサルタント。経営ビジョン・戦略策定、中期 経営計画の策定、財務・資本政策立案、事業 承継戦略構築を得意とする。

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