Vol.9 東洋シート × タナベ経営

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2016年6月号

 

チームワーク経営で「一世紀経営」を目指す

C-Plan(中期経営計画)を旗印に、「社員満足」と「期待を超えるモノづくり」に挑む

 

 

自動車用シートの製造販売を中心に成長を続ける東洋シートは、創業70周年を前に組織経営へと舵(かじ)を切った。
改革の中核となるのが、経営大義(理念)と中期経営計画「C-Plan」だ。社員のベクトルを合わせ、「一世紀(100 年)経営」に向かって経営基盤を固める。

 

 

 

自動車用シートを中心に海外6カ国で事業展開

 

南川 まず、東洋シートグループの事業概要からお聞かせください。

 

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東洋シート 代表取締役社長 山口 徹 氏
1967年生まれ。91年に京都産業大学卒業後、マツダ勤務を経て95年に東洋シート入社。営業・経理を学び、6年間の米国勤務後は海外事業部や経営企画部など数多くの部門を経験し、2012年代表取締役社長に就任。明るくフラットな関係を好むため、社内でも社長とは思えないほど気さくに振舞う。趣味は家庭料理で、だしからとるこだわり派。

山口 自動車用シート(座席)を中心に、電車やリハビリ機器などのシートの製造販売を行っています。海外については、自動車産業の海外進出に伴って1989年に米国に進出して以来、フィリピン、中国、ハンガリー、メキシコ、インドと6カ国で事業を展開。グループ全体で売上高は約850億円といったところです。一時は約1100億円に達しましたが、近年の国内市場低迷が影響し、現状に至っています。

 

南川 1947年創業ですから、今年で69周年。現在は、創業100周年を見据えた準備をスタートされています。

 

山口 私は3代目社長で就任から5年目を迎えますが、それまではいわゆるワンマン経営を続けてきました。「会社は経営者の器以上に大きくならない」といわれますが、当社も器の限界を迎えていました。変革の必要性を感じていたところ、あるセミナーでタナベ経営の若松社長(当時、副社長)に出会いました。100年経営というテーマで講演されていましたが、中でも「カリスマ経営から組織経営への転換」という提言が当社の状況と重なり、タナベ経営の門を叩いたわけです。

 

南川 創業から50年続く会社は5%、100年続く会社は0.5%ともいわれています。100年経営を目指す上で組織づくりの必要性を感じられたのですね。

 

山口 グローバル展開を進めながら100周年を迎えるには、ワンマン経営からチームワーク経営への転換が不可欠です。トップの指示で動くのではなく、目的に向かって自ら動く生き物のような組織にしていきたいと思っていましたから、まずは経営大義をつくりました。

 

南川 全社員が一体となる軸をつくられたわけですね。

 

山口 困ったときのよりどころとなるものであり、迷ったときに立ち返る原点ですね。たとえ私がいなくなっても会社が自律的に動いていくための判断基準となるものです。形骸化していた経営理念を分かりやすい文章にして発信しました。

 

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タナベ経営 常務取締役  南川 典大
1993 年タナベ経営に入社(東京本部)。西 部本部長、取締役を経て2014 年より現職。 上場企業から中小企業まで数百社のコンサル ティング・教育などに従事し、数多くの実績を誇 る。経営の視点から、仕組みと人の問題解決を 行う“ソリューションコンサルタント”として定評が ある。著書に『問題解決の5S』(ダイヤモンド 社)ほか。

 

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