Vol.16 レック × タナベ経営

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2017年1月号

 

社員の力が会社を成長させる

冠婚葬祭を起点に革新的なビジネスモデルで新市場を切り開く

 

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とかく費用がかさみがちな婚礼市場に、「小さな結婚式」という全く新しい切り口で新風を吹き込んだレック。冠婚葬祭を起点に多角化を進め、100億円企業へと成長を遂げた。2016年には企業のフィロソフィーを伝える「KSGアカデミー」を開校。人づくりの仕組みをつくり、さらなる飛躍を目指す。

 

 

 

被災から再出発し100億円企業へ

 

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レック 代表取締役
高橋 泉氏

関西新生活互助会入社、1983年取締役就任。1989年レック設立。1995年には写真アルバムの製作・販売事業を行う新規事業「ラヴィ・ファクトリー」、2000年には「小さな結婚式」事業を開始、大きな反響を呼ぶ。2014年「平成25年度おもてなし経営企業選」(経済産業省)に選出。

藁田 レックは婚礼アルバムの製作や挙式会場の運営、レンタル衣装、ファミリー葬をはじめとする冠婚葬祭関連ビジネスを展開し、2010年には売上高が100億円を突破(KSGグループ計)するなど、順調に事業を拡大されています。2017年で、設立28年となりますね。

 

高橋 会社の設立は1989年。エステサロンと会員制のレンタル衣装を手掛けていましたが、1995年に阪神・淡路大震災が起こって事業は壊滅状態に陥りました。それまでの価値観が180度変わるほどの経験をした私は、神戸の地から再び立ち上がる決意をしました。

 

そうした中、現在の主力事業である婚礼アルバム「ラヴィ・ファクトリー」事業をスタート。形が決まっている従来の「型物写真」とは全く異なる、式の準備から終わりまでをドキュメンタリー形式でつづるデザインアルバムが評判となり、瞬く間に全国に広がりました。

 

藁田 現在の婚礼アルバム市場では、ラヴィ・ファクトリーが始めたデザインアルバム形式が主流になっています。この成功が次の事業を生み出す原動力となりました。

 

高橋 都市部から離れた、神戸の六甲山の裏側にある小さな会社でも市場を変えることができる。この経験が励みとなり、それまで感じていた「こんな結婚式があったらいいな」という思いを2000年に事業化したのが「小さな結婚式」です。

 

規模も費用も大きい“派手婚”が主流だった時代に、挙式やヘアメーク、衣装、写真などを含めて10万円を切る価格帯の小規模な結婚式を提案しました。スタート時は広告費がなく、地元のフリーペーパーに小さな広告を載せただけでしたが、それでも約300件の問い合わせが寄せられたのです。結婚式を挙げたくても、高額過ぎたり、派手過ぎたりして挙げられない人がたくさんいるのだと確信しました。日本全国どこでも、結婚式を挙げやすい環境を整えることで文化を残すお手伝いをしたいと、東京や大阪へ拠点を広げていきました。

 

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