Vol.17 丸千代山岡家 × タナベ経営

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2017年2月号

 

人材こそが発展の鍵を握る

 

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タナベ経営 コンサルティング戦略本部 部長
原 泰彦

外食業界で統括業務、新規事業・業務開発に従事後、タナベ経営入社。新規事業立ち上げ、マーケティング戦略立案、人材育成を得意とする。信条は、「サービス産業のポジティブカタリスト(触媒)」。サービス業で働く人が、さらに輝き続けられるよう、変化と成長を支援する情熱的なコンサルティングを展開中。上場・中堅外食企業のコンサルティング事例多数。

原 さらなる発展には、従業員のレベルアップが不可欠です。育成に向けた取り組みについてお話しいただけますか?

 

山岡 ベースとして「Y-CUP(ワイキャップ:Yamaokaya-Career Up Program)」と名付けた、新人からSV(スーパーバイザー)まで5段階の育成プログラムを用意しています。段階別に正しい接客や調理の仕方、店舗運営や目標管理など細かな達成目標があり、1つずつクリアしていかないと昇格できない仕組みです。他にも、タナベ経営の力を借りて、店長の上に立つSV研修や幹部候補生研修も行っています。

 

原 それらの育成制度を通じた、従業員の皆さんの成長度合いはいかがですか?

 

山岡 新人や幹部クラスは着実に育っていますが、店長クラスはまだまだですね。店長にふさわしい人材が不足していて、新店舗を出しにくいのが今の悩みです。

 

原 「店長コンベンション」という研修会を行っていると聞きました。

 

山岡 その中身は、実は慰労旅行です。店長は当社で最も忙しい職種なので、年に1度くらいは羽を伸ばしてもらうのが目的です。人間は誰でも、仕事ばかりじゃなく息抜きが必要ですよね。もっとも、普段会うことのない各店長が一堂に会するので、親睦を深めたり、情報を共有したりする格好の場になっていることは確かです。

 

原 お話を伺っていると、社長は従業員に対してひと際強い思い入れがあり、それこそが丸千代山岡家の最大の成長要因になっている気がします。

 

山岡 創業から今日まで、従業員に助けられたことが多々ありました。いくら企業のトップといえど、1人では何もできないことを身に染みて分かっているのです。

 

齋藤 最後に、将来ビジョンについてお尋ねします。当面、どこに力を入れようとお考えですか?

 

山岡 ビジョンとしては、会社と事業の規模をさらに大きくしたい思いがあります。具体的な方策として、2009年から新業態にチャレンジしており、最近は煮干しラーメンの専門店を新しく立ち上げました。他にもやりたいと考えている業態がいくつかありますが、実現にはいずれも人材が最重要課題になります。故に、人の採用と育成に最も力を注ぎたいと考えています。

 

齋藤 働く人に力点を置くことが、会社と事業の発展につながるということですね。

 

山岡 その通りです。飲食業には味と同じぐらい、人の質が大切。私がトップに立つ限り、これからも「味」と「人」にこだわる思想の浸透と継承に尽力して、末永く成長を目指したいと考えています。

 

齋藤 丸千代山岡家の経営の要諦がよく理解できました。本日はどうもありがとうございました。

 

 

経営理念
食を通じて、人と地域社会をつなぐ企業へ
全てのお客様に喜んでもらい、「お客様」「社会」「社員」に
必要とされる企業であり続ける

行動指針
1. 満足・喜びを創造するために挑戦し続ける
2. 共に働く仲間を尊重し、働きやすい職場をつくる
3. お客様には、「親愛」「素直」「謙虚」「反省」の気持ちを持って接する
4. 自社の商品に自信を持ち、胸を張って提供する
5. 社会の一員として責任ある行動をし、地域に貢献する

 

 

 

PROFILE

  • ㈱丸千代山岡家
  • 所在地:〒007-0827 北海道札幌市東区東雁来7条1-4-32
  • TEL:011-781-7170
  • 創業:1980年
  • 資本金:2億9164万円
  • 売上高:100億6800万円(2016年1月期)
  • 従業員数:2075名(パート・アルバイト含む、2016年1月末現在)
  • 事業内容:直営24時間営業ラーメン店「ラーメン山岡家」のチェーン展開
    https://www.yamaokaya.com/

 

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