Vol.18 シティーヒル × タナベ経営

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2017年3月号

グローバル展開とチャネルの多角化

 

2012年3月、同社初の海外店(MJ)を中国・上海にオープンした。以降、台湾、香港・マカオへとエリアを拡大している。

 

小売業のグローバル展開において大切なのは、経営理念から商品、売り場、接客、販促に至るまで、日本と同じクオリティーを提供することだ。文化や歴史観の異なる海外では、現地スタッフに日本の「おもてなし文化」を理解させにくいといった課題がある。

 

そこで同社は定期的な研修や、現地との密なやりとりを重ねており、ブランドそのものを正しく表現することで海外実績を高めていきたいと考えているという。

 

また、同社は2009年秋にオンラインモールへ出店し、EC事業を開始した。2010年2月には、自社通販サイト「CITYHILL ONLINE STORE」を開設。売り上げ規模も年々拡大し、全社売上高に占めるEC売上比率は12%を超える。

 

EC市場は、顧客ニーズの変化が激しいマーケットだ。顧客の支持を得るために、同社はハード面も強化している。2016年春には、全ブランドで実店舗とECのポイント連携サービス「シティーヒルメンバーズクラブ(CMC)」の運用を開始。購入履歴データを販売戦略に生かしている。さらに、EC全体での在庫管理をスタート。顧客が「いつでもどのサイトでも買える機会」を整えた。今後は実店舗との在庫管理、販売管理の一元化により、瞬時に顧客ニーズに応えられる体制づくりを目指している。

 

一方、FC事業では、既存店の底上げと新規出店に力を入れている。既存店では、今まで踏み込んでいなかった教育・運営面のサポート強化に取り組み、FC店長を招いて定期的に研修を行っている。

 

同社ではFC=Family Companyと位置付け、サービススキルやVMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)なども含めて、FCパートナーと共に人材育成に努めており、バックアップや信頼関係構築を強化して底上げを図っていくという。

 

また、新規出店も地域特有のライフスタイルや気候風土などを分析し、継続して進めていく。

 

常務取締役 支援本部 本部長 八木下 芳郎氏

常務取締役 支援本部 本部長
八木下 芳郎氏

 

 

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