Vol.18 シティーヒル × タナベ経営

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2017年3月号

店頭起点の商品作りを支える「フィロソフィー経営」

 

同社は、顧客に「価格以上の最大価値」を提供するため、店頭起点の商品作りを行っている。商品作りにおけるポイントは、企画から販売に至るプロセスでの役割にある。

 

テーマ設定やスタイリングを担うコンセプター、市場にマッチした計画を練るMD(マーチャンダイザー)、緻密に企画するデザイナー、新しい素材や商品を買い付けるバイヤー、的確な商品配分を行うコントローラーなど。それぞれの役割を与えられた人材によって、顧客ニーズに合った商品提供を実現している。

 

それを支えるベースとなっているのが、同社の掲げるフィロソフィー(経営理念)だ。フィロソフィーは大きく3つの項目で構成され、同社ではこれを会社の価値基準として、全社員と共有している。

 

中田社長は創業当時、企画から営業、経理事務まで全て自分で行っていた。「あらゆることを自分で考え、自分の意志で決め、自分で行動する」ことが商売の基本だと同氏は言う。社員数が700名を超える規模となった現在でもその思いは変わらず、スタッフ一人一人が「意志」を持ち、自ら考えて行動してこそ強い組織になると同社では考えている。

 

そのためにも、人材力の底上げが不可欠となる。同社では、この点においても精力的な取り組みを続けている。中でも、業績を支える商品力の強化が喫緊の課題という。「売れる商品を作る人」をいかに育成していくかが最大のテーマとなっている。

 

これに対しては、複線型人事制度の導入をベースとして、「体験型人材育成」「役割任期制」といった施策を通じ、幅広い社員に商品企画の門戸を開放して、“圧倒的な経験”を積ませることにより、人材の発見と早期育成を図っていくという。

 

現在、こうした全社の人材育成の仕組みを「シティーヒルアカデミー」として体系化する作業が進んでおり、既存社員のモラールアップに加え、採用活動にも積極的に活用していく意向である。

 

執行役員 EC事業部 事業部長 中田 勝喜氏

執行役員 EC事業部 事業部長
中田 勝喜氏

 

 

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