Vol.20 ハヤブサ × タナベ経営

1 / 5ページ

2_teamconsul
2017年5月号

 

釣りの魅力を発信し、新たな顧客を創造

時代を読んだ挑戦で未来の市場を広げる

 

 

海釣り用の釣針や仕掛の製造からスタートしたハヤブサは、1974年から海外生産を行うなど、先進的な試みで業界をリードする存在だ。
2009年に経営を引き継いだ代表取締役社長の歯朶由美氏は、女性ならではの発想や独自の視点を生かし、市場の再活性化を図っている。

 

 

後発参入ながらヒット商品で急成長

 

松本 まずは、創業の経緯からお聞かせください。

 

歯朶 私の父・田尻隼人は1959年、播州の名産だった釣針の製造を行う「田尻隼人商店」を創業しました。父と母の2人で事業を始め、1970年に父の名前から「隼」をとって株式会社ハヤブサを設立。同業には100年続く企業や、60年以上の歴史を持つ企業も多いですから、今年(2017年)で創業58年を迎える当社は、後発参入だったといえます。

 

松本 とはいえ、今では釣針・釣仕掛の国内トップメーカーです。後発ながら、こうして成長を遂げられたきっかけは?

 

歯朶 父が海釣り用の仕掛を改良したことが転機となりました。当時、業界にはそうした発想はなく、「便利なものを作っても売れない」と言われましたが、ある時期から爆発的に売れて急成長につながりました。

 

松本 海釣り用からスタートし、1994年にはバス釣り用のルアーに参入しています。

 

歯朶 もともとファミリー向けの海釣り用が中心で、それを『Hayabusa(ハヤブサ)』ブランドで販売していました。その後、バス釣り用のルアーを『FINA(フィナ)』ブランドとして展開し、さらに競技者用として『鬼掛(おにがけ)』ブランドを投入しました。

 

松本 ターゲットや用途別のブランディングに取り組まれてきたわけですね。

 

歯朶 おっしゃる通りです。しかし、今後はハヤブサブランドで統一しようと考えています。というのも、海外市場では個別ブランドの知名度はあっても、大本となるハヤブサという名前があまり知られていないのが現状です。今後はハヤブサの浸透を第一に考えていきます。具体的にはハヤブサというブランドの中に、フィッシングやアパレル、今年からスタートしたペットの3事業を内包させる形が理想だと考えています。

 

 

ハヤブサ 代表取締役社長 歯朶 由美氏 1960 年生まれ。兵庫 県三木市出身。1979 年、父が創業したハヤ ブサに入社。2009 年 に社長に就任、現在 に至る。日本釣振興会 常任理事、日本釣用 品工業会理事などを兼 任。趣味は釣り、ゴルフ、 読書。

ハヤブサ 代表取締役社長
歯朶 由美氏
1960年生まれ。兵庫県三木市出身。1979年、父が創業したハヤブサに入社。2009年に社長に就任、現在に至る。日本釣振興会常任理事、日本釣用品工業会理事などを兼任。趣味は釣り、ゴルフ、読書。

 

タナベ経営 コンサルティング戦略本部 部長 戦略コンサルタント 松本 宗家 クライアントの立場に 立った現場優先のコン サルティングを実践。組 織戦略や評価連動型 人材育成システムの構 築など、人材に携わるコ ンサルティングに定評が ある。「企業は人なり」 をクライアント企業ととも に体現することに心血を 注いでいる。 中小企業診断士。

タナベ経営 コンサルティング戦略本部 部長 戦略コンサルタント
松本 宗家
クライアントの立場に立った現場優先のコンサルティングを実践。組織戦略や評価連動型人材育成システムの構築など、人材に携わるコンサルティングに定評がある。「企業は人なり」をクライアント企業とともに体現することに心血を注いでいる。
中小企業診断士。

 

 

1 2 3 4 5