Vol.23 決断
顧客価値×全員活躍×成長意志
フルテック× タナベ経営

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2017年8月号

 

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決断

顧客価値×全員活躍×成長意志

 

自動ドアの販売・設計・施工・アフターサービスの全てを社内一貫体制で行い、業界をリードするフルテック。2017年3月には東証2部上場を果たし、2020年からは全国展開を見据える。
メーカー代理店から脱却を果たした同社は、建物のエントランス空間のトータル・リニューアルを強化し、さらなる事業拡大を目指す。

 

仙台進出が最大の転機に

 

長尾 このたびは東証2部への上場、誠におめでとうございます。フルテックは自動ドアの販売・設計・施工・保守までを社内一貫体制で行い、北海道に8カ所、東北に16カ所、関東に11カ所の拠点を展開しています。まずは会社の沿革と、これまでの成長の節目についてお聞かせください。

 

古野 当社は1963年、自動ドアメーカー・寺岡オートドアの北海道地区代理店として創業しました。

 

最大の転機は1970年、宮城県仙台市に進出したことです。当時は札幌で基盤を築いたら、次は釧路や旭川、函館といった道内主要都市に拠点を設けるのが定石で、先代社長と専務以外は猛反対でした。それを押し切って進出し、社名も北海道寺岡オートドアから東日本寺岡オートドアに変更したのです。しかし、後から見ればこの判断は大正解で、北海道と東北地区に強力なネットワークを築くことができました。

 

長尾 いわゆる“売りっ放し”ではなく、販売に施工とアフターサービスが付随するフルテックのビジネスモデルの場合、遠く離れた大都市で「点」として展開するのではなく、事業エリアを徐々に「面」で拡大する戦略が最適です。その意味で、会社を成長軌道に乗せた仙台進出は英断でしたね。

 

古野 それともう1つ、1991年にモノづくりへ参入したことも、大きな転機になりました。同年、自動ドアの周辺部材となるステンレスサッシ自社工場を完成させ、生産を開始。ところがバブル崩壊の影響で受注は激減し、10年も赤字が続くという大誤算を招きました。

 

しかし、高品質、コスト競争力、短納期を実現できる工場を早くから構えて自社生産体制を整えていたことは、後々自動ドアの販売でも大きなプラスになりました。

 

長尾 自動ドア、ステンレスサッシに次ぐ新たな事業を始めたことも、成長を加速させました。

 

古野 「自動ドアだけではゆくゆく頭打ちになる」という危機感を抱き、第3の事業の柱を探していたところ、『トルネックス』という喫煙所システムにたどり着きました。トルネックスは自動ドアの販売先にプラスアルファで販売することができ、既存の経営資源を生かせる新たな収益源として業績に貢献しています。

 

フルテック 代表取締役社長 古野 重幸氏 1958年北海道夕張郡栗山町生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。トヨタ自動車工業(当時)での社外調達部門勤務を経て、1988年3月、東日本寺岡オートドア(現フルテック)入社。1990年10月代表取締役社長に就任。札幌商工会議所常議員、全国自動ドア協会副会長、在札幌フランス共和国名誉領事。趣味は読書、ゴルフ。

フルテック 代表取締役社長
古野 重幸氏
1958年北海道夕張郡栗山町生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。トヨタ自動車工業(当時)での社外調達部門勤務を経て、1988年3月、東日本寺岡オートドア(現フルテック)入社。1990年10月代表取締役社長に就任。札幌商工会議所常議員、全国自動ドア協会副会長、在札幌フランス共和国名誉領事。趣味は読書、ゴルフ。

 

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