Vol.23 決断
顧客価値×全員活躍×成長意志
フルテック× タナベ経営

5 / 5ページ

2_teamconsul
2017年8月号

 

上場によって自らを律し 変化への対応を促進

 

笠島 東証2部に上場された目的と、決断された背景をお聞かせください。

 

古野 経営者としての27年を振り返ると、先代が築いた経営基盤の上で商売を行い、仕事熱心な役員、真面目に働く社員たちに支えられ、非常に恵まれていたと思います。ただ、「このまま楽をしていたら3年後は危ない。自らを律し、さまざまな変化に対応しなければ」と考え、上場を決意しました。上場すると常に増収増益が求められる厳しい環境が待っています。そこに身を置き、全力を尽くして事業を伸ばし、社員やお客さまをはじめとするステークホルダーの期待に応えたい。それが上場を決断した率直な気持ちです。

 

笠島 2015年7月のフルテックへの社名変更と上場は、脱メーカー代理店の帰結点ともいえますね。

 

古野 嶋口教授に「メーカー代理店は死語」と言われてから25年、ようやく企業の体質を変革できつつあると感じています。

 

長尾 今後の戦略テーマをお聞かせください。

 

古野 東京オリンピックが開催される2020年までは関東でのシェア向上に重点を置き、それ以降は全国展開を図ります。M&A、業務提携、単独進出などの手法について熟考した上で、2020年には西日本に拠点を出す計画です。

 

ステンレスサッシに関しては、インドネシアをはじめとするアジア諸国で高品質・高意匠の建物が求められており、それに対応したステンレス建具の需要に応える形で、海外進出の可能性も検討します。

 

垂直展開については、自動ドアを完全に自社製造できるレベルまで自社開発力を高めていきたいと考えています。

 

また、ストック市場への対応も進めていきます。現在、自動ドアの総管理台数は26万台超に達しますが、当社の商品・サービスを生かし、この市場に対して建物の顔であるフロントの「トータル・リニューアル」を提案していくことで、売り上げはまだまだ伸ばせると考えています。さらにIoTなど先進技術を活用したメンテナンス体制の改革にも取り組んでいきます。

 

長尾 フルテックのさらなるご発を祈念いたします。本日はどうもありがとうございました。

 

フルテックスピリットなどをまとめた携帯用ノートと社内報、経営方針書。理念や考え方の共有を徹底している

フルテックスピリットなどをまとめた携帯用ノートと社内報、経営方針書。理念や考え方の共有を徹底している

 

コンサルティング戦略本部 部長 近藤 正晴 建材メーカーの営業部門、開発部門を経験後、タナベ経営入社。「全ては基本動作から」を信条に、人材育成や組織力を高めるマネジメントシステムを構築。社員のモチベーションアップや営業力強化を実現している。トップ・幹部と一体になって、常に進化し続ける企業づくりに定評がある。

コンサルティング戦略本部 部長
近藤 正晴
建材メーカーの営業部門、開発部門を経験後、タナベ経営入社。「全ては基本動作から」を信条に、人材育成や組織力を高めるマネジメントシステムを構築。社員のモチベーションアップや営業力強化を実現している。トップ・幹部と一体になって、常に進化し続ける企業づくりに定評がある。

 

PROFILE

  • フルテック(株)
  • 所在地:〒060-0051 北海道札幌市中央区 南1条東2-8-2 SRビル3F
  • TEL:011-222-3572
  • 設立:1963年
  • 資本金:3億2930万円
  • 売上高:104億2000万円(連結、2017年3月期)
  • 従業員数:646名(連結、2017年1月現在)
  • 事業内容:自動ドア装置の販売・施工・保守サービス、ステンレスサッシ・製作金物製造販売および付帯関連する事業、駐輪システムの販売・管理・運営、駐輪ラックの販売、喫煙所システム「トルネックス」の販売
    http://www.fulltech1963.com/

 

1 2 3 4 5