Vol.24 子どもを育む豊かな暮らしを提案
“人づくり”に尽力し、
家具インテリア業界のトップランナーを目指す
市場 × タナベ経営

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2017年9月号

 

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子どもを育む豊かな暮らしを提案

“人づくり”に尽力し、家具インテリア業界のトップランナーを目指す

 

兵庫県加西市に本社を構え、地場産業のそろばん製造を祖業とする市場。
時代の流れとともに、木珠のれん、家具インテリア用品へ主力商品を移し、2019年には設立60周年を迎える。
代表取締役の市場博幸氏は人材育成に並々ならぬ力を注ぎ、次代のリーダーを集めた“ビジョンボード”メンバーに
社長方針「FCC宣言」の具現化や「2020年度のあるべき姿」の作成を一任。
経営に参画させることで、リーダー陣の教育に徹している。

 

100年先も一番に選ばれるには

 

塩澤 日ごろからタナベ経営をご活用いただき、ありがとうございます。市場は先代の市場積氏が1959年に設立、2019年に60周年を迎える家具インテリア用品の製造・卸売り企業です。まず、会社の歩みをお聞かせください。

 

市場 1950年、父の積がそろばんを製造して、全国の文房具店へ卸したのが事業の始まりです。1959年には株式会社に改組して右肩上がりの成長を続けますが、需要の変遷とともに徐々にそろばんの売り上げは減少。窮地の中、そろばんづくりの技術を使って「木珠のれん」の製造を始めると、一世を風靡する大ヒット商品になりました。

 

しかし、好調は長く続かないとみた父は、取り扱う商材を家具インテリアへ変更することを決意。商品の使いやすさに加えて美しさが重要になると読み、優れたデザインを買い取って協力工場へ製造を依頼するスタイルを確立し、スリッパ立てや傘立て、マガジンラックなどの新商品を次々に開発しました。私が入社したのは、このころです。より良いものを廉価で提供するため、同規模の企業の中でいち早く海外拠点の開拓に取り組み、1986年に本格的な海外生産を開始します。

 

塩澤 そろばんから木珠のれん、家具インテリアへ主力製品が移っていったのですね。そうした中、自社の強みはどこにあるとお考えですか。

 

市場 企画開発部を有し、常に自社オリジナルの新しい商品をマーケットへ提供できる点です。また、数年前から開発している子ども向けの家具も強みになっています。

 

塩澤 今回まとめたビジョンブックの中でも、FCC宣言として「インテリアを通して、子どもを育む豊かな暮らしを提案する業界のトップランナーを目指す」と表明していますね。

 

市場 2016年の仕事始めの際、「何であれば、100年先もお客さまから一番に選ばれる会社になれるのか?」というアンケート調査を全社員に向けて実施しました。すると「子ども」をキーワードに挙げた社員が多かったため、FCC宣言の内容が前述のように決まりました。

 

社員たちで構成されたビジョンボードメンバーが、FCC宣言を「メーカーとして夢のあるモノづくり、コトづくりへ挑戦」「ICHIBAライフスタイルの提案」「お客様目線の安心・安全を届ける」「社員一人ひとりの成長による人材のブランド化」という4つの要旨に落とし込んでいきました。

 

さらに、FCC宣言を検討する過程で、「家族×子ども×成長」をテーマにした新ブランド『Berceau(ベルソー)』が誕生しました。フランス語で「ゆりかご」を意味するベルソーは、一つ一つのアイテムに子育てのエッセンスを盛り込み、いつもそばで子どもを見守り、親と子どもが一緒になって成長していく環境をつくり出すブランドです。単品訴求ではなくブランドのトータルな世界観を重視しながら、当社の基幹ブランドに育て上げるという強い決意で取り組んでいます。

 

市場 代表取締役 市場 博幸氏

市場 代表取締役
市場 博幸氏
1957年兵庫県加西市生まれ。1980年市場入社。営業開発を経て、1985年専務取締役、1999年に代表取締役就任。播州算盤工芸品協同組合副理事長。

 

市場 海外EC 事業部 部長 谷勝 一文氏

市場 海外EC 事業部 部長
谷勝 一文氏
1974年兵庫県加西市生まれ。甲南大学経営学部経営学科卒業後、税理士事務所勤務を経て、2008年市場入社、海外EC事業部部長。

 

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