Vol.26 フォークロアで新市場を拓く
企業文化と仕組みを磨きブランドを構築
アミナコレクション × タナベ経営

3 / 5ページ

2_teamconsul
2017年10月号

 

業界に先んじてSPAや物流システム化に着手

 

大森 全国展開する「チャイハネ」の最大の特長は豊富な商品アイテム数だと思います。実に多種多様な商品が並んでいますよね。新しいもの、珍しいものを受け入れる柔軟な社風とも共通しています。

 

進藤 創業からしばらくは卸専門業者として関東、湘南の小売店に対する民芸品の巡回サービスを行っていましたが、その後、1978年に「チャイハネ」1号店を横浜中華街にオープンして小売業に進出しました。他にないものを求めて取引先をアジアや中近東へと広げる一方、1983年にはインドネシア、ネパールで現地生産を開始。1986年には自主企画商品の製造から販売まで手掛けるSPAに挑戦するなど、もともと先駆的な社風でした。

 

大森 ユニクロのSPAが話題となったのは、2000年前後でした。業界に先んじた挑戦が、少量多品種の商品展開を支えています。つい立ち寄りたくなる豊富な品ぞろえが店舗の魅力を高めていますが、店側から見れば管理の負担が大きくなる。圧倒的な商品アイテム数を維持する仕組みについてお聞かせください。

 

進藤 店舗には常時約3万点の商品が並んでおり、その9割をオリジナル商品が占めています。人による管理を続けると社員の負担が大きく生産性も下がりますから、システム化に対する投資は早い時期から行ってきました。具体的にはコンピューターを導入し、商品の販売状況に応じた在庫管理を可能にする自動受発注システムを構築しました。

 

大森 アミナコレクションの理念や商品ブランドにはシステム投資と相反するイメージがありましたが、早い段階からITを積極的に活用されていたわけですね。

 

進藤 民芸品、フォークロアは生活必需品でないという特性上、売り上げを上げて利益を残すことが非常に難しい商品です。つまり、コストダウンに加えて生産性を圧倒的に引き上げないと利益が確保できないということ。そのためには、システムなどによる生産性改革に注力することで競争力を飛躍的に高めたいという狙いがありました。


あれだけの多種多量な商品を扱っている上に、適正な在庫管理を行うことは大変過ぎて誰もまねをしません。だからこそ、そこに徹底して取り組み続けました。その結果が、圧倒的な差別化要因になっています。

 

また、私が入社したのは1998年ですが、すでにパソコンが1人1台完備されていました。父はコンピューターに強かったわけではありませんが、先見性はあったのだと思います。

 

野村 当時、同規模の企業であれば部署に1台パソコンがあるかないかといったところでした。今より端末価格も高い時代でしたから、かなり思い切った投資といえますね。

 

本部オフィスは、モノと文化が行き交うシルクロードに見立てたデザイン。デスクを 蛇行させて机を配置し、一体感を出した ※ 2017 年日経ニューオフィス賞「関東ニューオフィス奨励賞」受賞

本部オフィスは、モノと文化が行き交うシルクロードに見立てたデザイン。デスクを
蛇行させて机を配置し、一体感を出した
※ 2017 年日経ニューオフィス賞「関東ニューオフィス奨励賞」受賞

 

タナベ経営 コンサルティング戦略本部 人材開発部 アソシエイト 野村 侑加 現在、「人を活かし育てる会社の研究会」のチーフとして、多くの企業の人材開発を支援。また、FCCアカデミーチームでの活動で、クライアントの企業内大学の設立を実現している。モットーは「社員がイキイキと働ける会社づくり」。明るいキャラクターとコミュニケーション能力を生かし、人材分野で幅広く活躍中。

タナベ経営 コンサルティング戦略本部 人材開発部 アソシエイト
野村 侑加
現在、「人を活かし育てる会社の研究会」のチーフとして、多くの企業の人材開発を支援。また、FCCアカデミーチームでの活動で、クライアントの企業内大学の設立を実現している。モットーは「社員がイキイキと働ける会社づくり」。明るいキャラクターとコミュニケーション能力を生かし、人材分野で幅広く活躍中。

 

 

1 2 3 4 5