Vol.26 フォークロアで新市場を拓く
企業文化と仕組みを磨きブランドを構築
アミナコレクション × タナベ経営

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2017年11月号

 

大自然と調和する組織づくりを目指す

大森 現在、現場の改善を進めるPDCAを回していますが、当初設定したP(計画)にとらわれ過ぎず、現場の優先順位を尊重する進め方が印象的です。

 

進藤 現場では突発的なトラブルも起こりますし、お客さまのご要望を優先すべき場面は多々あります。そうした状況の中で当初の「P」にしばられて行動し過ぎると、お客さまが後回しになるケースも起こり得る。そうならないように、お客さま起点である程度は現場の判断に委ねて運用しています。

 

大森 自分の頭で考えて判断できる。これが社員のやりがいや責任感につながります。

 

野村 すでに働きがいのある会社づくりにも着手されていますが、今後はどのような社員像、組織像を目指していますか?

 

進藤 父親が生涯をかけて追究していたのは「人間らしい在り方とは何か?」ということ。その答えをフォークロアに見いだしていました。自然と対峙する生活において、人間はイニシアチブをとって積極的に自分の足場を守ろうとします。社員には、任された現場で自律的に仕事をする、足腰の入った働き方をしてほしいと願っています。そうした社員が互いに切磋琢磨することで、組織全体が動く組織が理想です。

 

松下 人間にとって自然な生き方、働き方とは何かを追究されている。一方、経営においては原理原則を大事にされていますね。

 

進藤 経営とは、自然の在り方を追究していくことだと思います。経営には原理原則が存在しますが、一体誰がつくったのかとても不思議です。ただ、最近は時間の流れの中で自然と形成されたのではないかと思い至るようになりました。川が高い所から低い方へ流れるように、原理原則に従えば経営は自然と成り立っていくもの。逆に、そこから外れて経営するには膨大なエネルギーを必要とします。ですから、中小企業こそ原理原則が大事。ただし、そのまま自社に当てはめるのではなく、自分なりにかみ砕いて理解した上で、自社にフィットする形で取り入れることが肝要です。

 

大森 創業の思いやシステム化と同様、自分でかみ砕いて理解し、自社に合う形にアレンジして導入するスタイルが進藤社長の流儀ですよね。無理のない成長の秘訣を教えていただいた気がします。

 

進藤 今年の夏季休暇に、外国人旅行者に人気の足立美術館(島根県安来市)を訪ねました。美しい日本庭園もさることながら、背景にある大自然と見事に調和した景色は圧巻です。人工物である庭園と自然を融合させる日本人の優れた感性に感服しました。

 

タナベ経営にも協力いただき組織改革に取り組んでいますが、人工物である組織が大自然に溶け込むような、原理原則という大自然の産物に調和する経営をこれからも目指していこうと考えています。

 

大森 自然と融合する企業文化と仕組みの実現によって、ますます発展されることを祈念しております。本日はありがとうございました。

 

タナベ経営 コンサルティング戦略本部 人材開発部 アソシエイト 松下 健太郎 大学在学中より組織・マネジメント分野を専攻。「最高の人事コンサルタント」を目指し「人を活かし育てる会社の研究会」の運営、人事・人材分野のコンサルティングなどを担当。「お客さまを笑顔にする」を信念とし、日々、真正面から課題解決にチャレンジしている。

タナベ経営 コンサルティング戦略本部 人材開発部 アソシエイト
松下 健太郎
大学在学中より組織・マネジメント分野を専攻。「最高の人事コンサルタント」を目指し「人を活かし育てる会社の研究会」の運営、人事・人材分野のコンサルティングなどを担当。「お客さまを笑顔にする」を信念とし、日々、真正面から課題解決にチャレンジしている。

 

PROFILE

  • ㈱アミナコレクション
  • 所在地:〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町123 横浜クリードビル7F
  • TEL:045-681-0711(代)
  • 設立:1977年
  • 資本金:2000万円
  • 売上高:71億5000万円(2017年2月期)
  • 従業員数:700名(2017年2月現在)
  • 事業内容:オリジナル商品の企画制作および販売
    http://www.amina-co.jp/
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