ゴーイングコンサーン

ゴーイング・コンサーンとは、企業は将来にわたって事業継続するという前提（継続企業の前提）を意味する。
継続企業の前提の下では、企業が予測し得る将来にわたって存続し事業継続することを前提に、財務諸表が作成される。
なお、継続的な営業赤字や債務超過など、事業活動継続の前提に重要な疑義を抱かせる事象または状況が存在する場合には、有価証券報告書、四半期報告書などの財務諸表に、継続企業の前提に関する注記を記載する必要がある。

なお、企業価値評価においては、継続企業の前提が成立する場合、固定資産は取得価額から減価償却費を控除した金額で評価されるが、継続企業の前提が成立していない場合には、固定資産について清算価値で評価することとなる。
バブル崩壊後に経営破綻や倒産が相次いだことから、ゴーイングコンサーンに関して、経営者と監査人（公認会計士・監査法人）が検討と確認を行うことが監査基準の改訂等により義務づけられた。