人事コンサルティング事例

「角弘大学」で人づくりに注力 100年先も発展し続ける

株式会社角弘

建設から暮らしまで」をスローガンに、地域に根差しながら多角的に事業を展開する角弘。
創業は1883年と古く、旧津軽藩家老が有志を集い、共同出資で「弘前農具会社」を設立したのが始まりである。

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取材先様のお役職は、取材当時のもの、タナベ経営社員の役職は、2020年現在のもの

創業134年の多角経営企業原点は"モノづくり"にあり

明治16(1883)年創業当時の社屋
(左上、復元模型)
大正11(1922)年、社名を「株式会社角弘銅鐡店」へ改称したときの寄贈品(左下)
プロテオグリガン配合製品を多数展開(右)
建設から暮らしまで」をスローガンに、地域に根差しながら多角的に事業を展開する角弘。創業は1883年と古く、旧津軽藩家老が有志を集い、共同出資で「弘前農具会社」を設立したのが始まりである。

粗悪な鉄製品が多かった創業当時、「良い商品を少しでも安く供給し、地元・弘前の農家に使ってもらいたい」との思いから、地元で鉄を調達して農機具を製造した。このモノづくりこそ、角弘の事業の原点となっている。

多角経営の「角」と弘前の「弘」が社名の由来。その名の通り、時代の変化に柔軟に対応しながら、その都度必要とされるものを手掛けて成長を遂げてきた。今では建設資材の製造加工や情報処理関連、店舗・住宅設計施工・リフォーム、燃料の仕入れ・販売などへ事業を拡大。グループ9社、1300名の社員を擁し、東北5県に幅広いネットワークを持つまでに成長している。

新事業へのあくなき挑戦

角弘 代表取締役社長
小田桐 健藏氏
「新規事業への挑戦はいつの時代も必要」と語るのは、代表取締役社長の小田桐健藏氏。その代表例が2000年に開始した、健康・美容商品などに使われる機能性素材「プロテオグリカン」(以降、PG)の研究開発だ。

PGは天然のサケから抽出され、皮膚・軟骨再生、保湿や美白などに効果があるとされる。角弘は弘前大学とPGを量産する抽出方法を研究し、後に文部科学省産学官連携促進事業のPG開発プロジェクトにも参画している。

PGは角弘にとって全くの新規事業であったため、研究に対し、社内から反対の声も上がっていた。なかなか結果が出ず苦戦したが、旗振り役だった小田桐氏は「いつか大化けする」と信じ、諦めなかった。長年の粘り強い研究開発の努力が実り、12年目にしてヒット商品となるPG入りのりんご酢を誕生させた。まさに、モノづくりへの執念が実を結んだ結果といえよう。

現在はPG製品専門店を10店舗展開するほか、大手化粧品・健康食品メーカーに原料を供給している。また、PGの製造過程で発生する廃液から作る農業用資材「カルリン」を製造・販売。無農薬栽培の「奇跡のリンゴ」で知られる農家、木村秋則氏の助言を受けて製品化し、全国に展開している。

役割・ポジションを与え若いうちに一人前に育てる

角弘とタナベ経営の付き合いは長い。11代目社長の後藤栄一郎氏が、タナベ経営創業者・田辺昇一の考えに共鳴し、経営者の勉強会「イーグルクラブ」に参加したことがきっかけだ。以来、20年以上にわたり社員教育をタナベに依頼してきた。新入社員教育から戦略リーダースクール、幹部候補生スクールまで、受講対象は全方位にわたる。

タナベ経営のセミナーやスクールは「欲しい情報が確実に得られるし、社員はものの考え方を養える」と小田桐氏。外部の協力を得て社内研修を充実する一方、社内では役員が各支店を担当し、本社の方針・考え方を現場へ徹底して落とし込み、社内の統制を図っている。

小田桐氏は「年齢に応じた立場を与え、早く一人前になれるように育てる」という考えのもと、従来50代が大半を占めていた支店長クラスにも積極的に30代を登用してきた。その取り組みは、小田桐氏自身が30代で最も大きな弘前支店の支店長を任された経験に基づいている。「若いうちの経験は、個人と会社の両方にとって、後々大きな財産になる」と、身をもって実感してきた。

現在は、社内大学「角弘大学」の開校準備の真っ最中だ。大学ではリーダーシップなどのカリキュラムを階層・職種別に提供していく。

小田桐氏は「体系的なカリキュラムを通じて社員の知識レベルのばらつきをなくし、人材のレベルアップを図りたい」と言う。社員が知識や技術を身に付けて、じっくりと目の前の仕事に取り組み、会社全体として成長を遂げる。それが、角弘の目指す人材育成の姿だ。

社会のために使ってこそお金の価値がある

「銀行にも企業にも言えることですが、お金は自社にため込むのではなく、社会のために使ってこそ価値がある」。そう語る小田桐氏は、企業を「社会の公器」と捉えており、必要以上に資金を自社にため込まず、今後も新商品や新規事業に積極的に挑むという。投資するためには企業体力はもちろんだが、新しいことにチャレンジできる人材が不可欠。その意味でも角弘大学に寄せる期待は高い。

また、関連会社、関連事業の拡大にも意欲的だ。事業展開エリアは東北に限らず、全国、海外も視野に入れている。各事業の相乗効果の発揮も、これからの課題という。100年先、200年先も勢いよく発展し続ける理想の姿に向けて、道筋は今、定まったばかりだ。

タナベ コンサルタントEYE

タナベ経営 経営コンサルティング本部
副支社長 日下部 聡
134年の歴史を持つ角弘は、その歴史の重みを知るからこそ、継続的発展に対する思いが強い。それゆえ、高卒・大卒、中途入社、男女にかかわらず、学ぶ機会を与えることで、未来に「人」を残したいという、社長の思いが角弘大学には詰まっている。
また「売って、儲けて、嵌るな」という考えが社内に浸透しており、まず第一に「売る」ことを重んじる。そのために必要なのは、顧客のニーズを創造し、自社の商品・サービスを磨き上げ、提供すること。未来を拓くための角弘の挑戦は続く。

会社プロフィール
会社名
株式会社角弘
所在地
〒030-8543 青森県青森市新町2-5-1
TEL
017-723-2222(代)
創業
1883年
資本金
3億7800万円
売上高
300億円(2017年3月期)
従業員数
330名(2017年3月現在)
事業内容
建設資材の製造加工、情報処理関連、店舗・住宅設計施工・リフォーム、燃料の仕入・販売、プロテオグリカンの研究など
URL
http://www.kakuhiro.co.jp/




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人事に関するコンサルティングに興味はあるけれど、イメージが湧かないという企業様向けにタナベ経営の人事コンサルティングを導入されているお客様の事例をまとめました。
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資料内容
  • ・業務改善と人材育成で事業を加速
  • ・ダイバーシティの推進で女性が活躍できる現場へ
  • ・保育士の就業意欲とスキル向上を果たした人事制度と
  • ・アカデミーの導入
  • ・企業内大学設立で若きイノベーターの輩出へ
  • ・次世代を担うリーダー人材の育成
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