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人事制度構築

アルムナイ制度とは?
~概要からメリット・デメリット・事例まで

一度退職した元社員を再び雇用する考え方は、雇用の流動性が高まってきた日本でも徐々に普及してきている。
アルムナイのメリット・デメリット、アルムナイネットワークについて解説する。

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採用力の強化に繋がる
アルムナイネットワークをつくろう

アルムナイ制度とは?

アルムナイ制度とは?

アルムナイとは、通常は卒業生や同窓生を指す言葉であるが、採用面においては、かつて自社に勤務していた「元社員」を指し、アルムナイネットワークとはそのような元社員で形成されるコミュニティーを言う。人手不足が叫ばれる採用環境において、優秀な社員の退職を採用でカバーするコストが割高な現状から考えると影響力は計り知れない。
アルムナイ制度を設けていることで、退職した社員が戻ってくる可能性が高まる。その他、社員として戻れなくても自社にとって、副業として勤務してもらう、個人業務委託として請け負ってもらう、繁忙期にのみアルバイトで勤務してもらう、双方で支援する可能性など、様々な可能性が生まれる。

アルムナイ(alumni)の意味。アルムナイネットワークとは?

英辞書では、「alumni」を以下のように説明しています。

alumnusの複数形。卒業生、 同窓生、 校友

元社員の集まりという意味では、これまで日本企業にもOB・OG会や同窓会がありましたが、それは懇親が目的であることが多いでしょう。
一方、アルムナイネットワークは、企業が自発的に定年退職者以外の離職・退職者や転職者をコミュニティ化したもので、社員が在籍している期間だけでなく、退職した後の経営資源化する試みとなっております。

アルムナイネットワークには決まったスタイルや定義はありませんが、下記が一般的に下記が実施されることが多いです。

  • ・アルムナイ専用のウェブサイトを用意
  • ・定期的にニュースレターを送付
  • ・アルムナイパーティー・オフ会の主催

企業側が設けたアルムナイ専用のウェブサイトやオフ会を通して、企業の最新情報を定期的に発信したり、アルムナイ同士の情報交換を促進したりして、企業と離職者・退職者との良好な関係を維持しているケースが多いようです。

またアルムナイからの取引先紹介、アルムナイとの業務委託契約、アルムナイの再雇用など、単なる情報交換という域を超えて、新しいビジネスや人事戦略においてアルムナイネットワークを活用する企業が増えています。

アルムナイのメリット・デメリット~再雇用の規程を明確に定める

アルムナイ制度のメリット

アルムナイ制度の最大のメリットは、既に触れたように、優秀な労働力を効率的に確保しやすいという点です。
採用の面にとどまらず、下記にような観点などからもメリットが期待できます。

  • ・人材育成コストの削減ができる
  • ・外部の新たな経験からの知見獲得ができる
  • ・情報・意見の交換で、ビジネスの拡大を狙える
  • ・退職者と良好な関係を築いているとして、企業のイメージがアップする

アルムナイ制度のデメリット

反対にデメリットも考えられます。

  • ・「一度退職した人」に対するネガティブなイメージを持つ既存社員との間に軋轢が生まれる可能性がある
  • ・出戻り者の給与面の待遇が良いと現役社員が不満を募らせる可能性がある
  • ・「辞めても戻って来られる」という考え方を持つ社員が出てくる可能性がある
  • ・情報漏洩や社内ルール・システムの悪用の危険性がある
  • ・つながりを継続するための交流の場やサイト構築・運用のコストがかかる

アルムナイ制度には上記のようなデメリットもありますので、制度導入の際は、制度自体の周知と共通理解を図ることが重要です。また、再雇用の条件などの規程を明確に定めておきましょう。

アルムナイネットワークを構築しよう

アルムナイネットワークを構築しよう

アルムナイについて中堅・中小企業の場合は、ネガティブな印象を持たれることも多いので、意思をもって構築しなければ難しいのが実態と言える。実際、メリットだけではなくデメリットとして専用サイト維持費やイベント開催費用など、関係維持にコストがかかる点も推進が進まない要因と言える。しかし、採用環境が厳しい現状において、アルムナイネットワーク構築は重要性を増している。
ある会社では、アルムナイパーティーと呼ばれる、元社員が一堂に会し、現役の役員・社員も加わった交流会を開催し、旧交を温めること以上に相互のビジネスに関する情報交換が盛んに行われている。
ぜひ、採用力強化に向け、前向きにアルムナイネットワークの構築をはじめていっていただきたい。

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