2017.12.11

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2017.11.14 tue
2017.11.15 wed

DOMAIN&FUNCTION

食品・フードサービス
成長戦略研究会

REPORT
日目

11.14 tue

カミチク独自の『第6次化スタイル』ビジネスモデル戦略

視察&講義株式会社カミチク
代表取締役社長山下 大三 氏
学びのPOINT

①「世界中の人に生産者の想いと美味しさをつなぎ、喜びと元気を 提供します」という使命感のもとエサ作りから製造・販売・外食事業までの6次化に取り組んでいる。
②6次化=流通のサプライチェーンではなく「バリューチェーン(価値を紡いでいく)」を目指している。
③グローバル化の取り組みの一つとして「ハラル」というニッチ市場に  挑戦。ホワイトスペース創造のため和牛/鹿児島・カミチクのストーリーをつけて付加価値づくりを追求。

KPI「乳肉一貫」の肥育&エサの自社生産で
1頭10万×頭数のコストダウンを実現

通常肥育期間は33カ月で40万円のエサ代がかかるが、「TMRセンター」製造のエサでは肥育28カ月、30万円で済み10万円のコスト削減。市場の約80%の肉価格を実現。
研究会の学ぶポイント(タナベ経営 食品・フードサービス成長戦略研究会 浅井 尊行)

「食の突き抜ける価値を学ぶ」
→現場の顧客志向の目線を合わせ、自社のミッション・コンセプトを現場で体現
①コンセプトとオペレーションの整合性
②ガバナンス・牽制力の強化
③客単価に見合った開発・営業・接客・接遇力

2日目

11.15 wed

『麹菌の可能性を広げ、健康と環境改善に貢献する』
源麹研究所の「麹のちから」が生み出す食の未来

視察&講義株式会社源麹研究所
代表取締役会長山元 正博 氏
学びのPOINT

①麹菌の力に着目し、麹が世界の食料事情を救うという使命の元で、固有技術×エビデンス(科学的根拠)で自社展開。
②麹菌は人の腸内環境を改善し、またアレルギー疾患、生活習慣病を改善する。
③「GEN麹リキッドフィールド」=麹の液体発酵飼料を用いることで、養豚が以下のように変わる。
ⅰ.肥育期間が140日から100日へ
ⅱ.肉からアクが出なくなり、縮まない。
ⅲ.一頭の豚から生む子どもの数が8頭から12頭に増加した。

KPI効率性を追求した研究開発の推進による
粗利率約50%のビジネスモデルの開発

通常出荷サイズ120キロで原価2.5万円(餌1万円、薬品5千円)で粗利益5千円が、麹菌を用いることで、餌代1万,薬代0円となり、粗利益約2万円を実現。
Voice 参加者の声
当社の生産から販売を行なっているが、カミチクさんは6次化により他にないビジネスモデルを構築している。自社商品の存在価値を高める必要性を感じた。
菓子製造業・主任
ベースにあった麹のパワーを更に発展し、多角化されたのはすばらしいと思った。現在、展開中の新規事業をブラッシュアップしようと思った。
食品製造業・社長
懇親会の様子
NEXT TIME

【第3回】2018年1月29日(月)~30日(火) in滋賀・京都
1.マリンフード株式会社
『羅針盤は30年長期事業発展構想と32年間に及ぶ単年度事業計画』
2.ロマンライフ株式会社
『京都クオリティを実現するロマンライフの成長戦略』
3.株式会社神戸酒心館
『260余年の歴史が紡ぐ高品質の酒造りと新しい酒文化の発信』