2018.09.14

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2018.08.29 wed
2018.08.30 thu

DOMAIN&FUNCTION

ヘルスケアビジネス
成長戦略研究会

REPORT
日目

08.29 wed

「健康」を突破口とした街づくり

講師上山市温泉クアオルト協議会
会長冨士 重人 氏
学びのPOINT

1.ヘルスツーリズムの裾野拡大
健康をテーマに旅をする「ヘルスツーリズム」は生活習慣の見直しを考える個人・健康経営を推進する企業から注目されている。一方で自然等の地域資源を活かした地方活性化に繋がると期待されている。
2.「上山型温泉クアオルト」の取り組み
年間観光客40万が、震災以降25万人へと激減。集客の入り口として、まずは「健康な街づくり」を推進する。その突破口としたのが「毎日ウォーキング」である。
3.「クアオルト」を続けるためのポイント
10年ではなく、100年続けるには、まちづくりを他人事にしないことが重要。つまり市民が主役であり、それが観光集客につながる。
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KPI市民の健康・医療費の推移
ウォーキング参加者

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国の政策としてヘルスツーリズムの認証制度がスタートするなど、バックアップ体制も整う。国の政策×10年超のクアオルトのノウハウと成果の蓄積により、ブランディングを推進し、更なる観光客の集客に繋げる。
Voice 参加者の声
町の未来ビジョンの強力な推進力と行政のバックアップと市民を巻き込んだ取り組みは勉強になった。
飲食業・役員
医学的効果を明確にしたヘルスツーリズム企業と行政のコラボレーションは魅力的。宿泊型保健指導に参加をしたい。
建設会社・社員
ウォーキングの実体験 356-1-4.png
日目

08.29 wed

住む人訪れる人、地域を元気にする街づくり

講師山形県上山市市政戦略課
クアオルト推進室
室長佐々木 慶 氏
学びのPOINT

1.高齢化が進み市民一人当り医療費も高かった上山市が、地域住民の健康づくりのためクアオルト(健康保養・療養地)事業を推進。「クアオルト健康ウォーキング」の参加者は年間13,500人超。
2.平成27年より旅館や観光資源等を活用し、保健師・管理栄養士など多職種連携で「宿泊型新保健指導」を実施。体験者90人の6カ月後生活習慣改善率は97.8%(体重▲3.7kg、腹囲▲4.5㎝)。
3.首都圏の企業と、「クアオルト活用包括的連携協定(健康保養地を活用した、社員・顧客および関係者の健康づくり推進支援)」を締結。
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KPI毎日ウォーキング参加者は延べ5,000人。
うち半数近くは、市外からの参加者

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クアオルト事業の展開で、ウォーキングを愛好する市民が増加。専門ガイドは74名で、産・官連携・市民参画型で市民の健康増進と交流人口の拡大に取り組んでいる。
日目

08.30 thu

「秋保ヴィレッジ」による地方創生への取り組み

講師お茶の井ケ田株式会社
代表取締役井ケ田 健一 氏
学びのPOINT

1.老舗お茶屋による「地方創生」
大正9年に製茶業として創業、新しいビジネスモデルに挑戦する老舗企業同施設は平成26年開業した物産館。地元生産者の農作物・加工品が並ぶ。
2.自社の強み×地域資源の活用
同社の強み:お茶をテーマにした複合施設「喜久水庵」を宮城県中心に50店舗以上運営するノウハウと知名度。
地域資源:仙台市から30分の立地、年間200万人の集客を誇る秋保温泉。
3.「地方創生」への取り組み
県内及び観光客が年間140万人が訪れる。人気の理由は、モノ売りではなくコト発信。「農業体験、行政と連携した地域行事、地元高校生のアイデア、姉妹都市との交流、地域の伝統や歴史を反映したイベント」等を実施。
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KPI地域貢献度・浸透度の指標として
来場者年間140万人、登録生産者数200名(開設時60名)

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今後の展望
1.大規模農場ではない方法で若い人が就農出来る地域にする。
2.レストランや菓子工場を建設し、体験などと合わせ半日は滞在できる施設とする。
3.秋保ヴィレッジ発の通販の展開。
NEXT TIME

第5回目は、リソルホールディングス株式会社、幼児活動研究会株式会社、株式会社キズキ、医療法人る・ぷてぃ・らぱん様に『ヘルスケア新成長エンジン開発』をテーマご講演頂きます!