2018.08.08

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2018.07.05 thu
2018.07.06 fri

DOMAIN&FUNCTION

住まいと暮らしビジネス
成長戦略研究会

REPORT
日目

07.05 thu

「女性の活躍」は企業の評価になる

講師株式会社サンケイリビング新聞社
取締役植田 奈保子 氏
学びのPOINT

ミレニアル世代の8割はダイバシティー経営や働き方の選択肢の多さを就職先の選択基準として重視。新ダイバシティー経営企業やなでしこ銘柄認定を目指す企業が増加。
 
30代フルタイムワークの独身女性は、結婚・出産意向の価値観で5つのタイプがあり、構成比では、ワーママ型が38%、仕事もライフもマイペース型26%、仕事もライフもアクティグ型17%となる。ワーママでは「セルフプロデュース型」が増え、能力向上に意欲的。
 
ロールモデル幻想、マミートラック、勤務時間前提の人事評価など女性活躍推進に潜む落とし穴へはまらない!
 

KPI女性活躍推進は働き方の選択肢拡大へ
女性の管理職比率30%目標に対し8.6%と遠く及ばす

女性活躍推進は、
①時間からの解放
②場所からの解放
(テレワーク、フリーアドレス)
③労働時期からの解放
(再雇用制度、副業・兼業推進)等の 働き方の選択肢の多様化が必要
日目

07.05 thu

建設業界で女性活躍を実現した組織づくり

講師加和太建設株式会社
代表取締役社長河田 亮一 氏
学びのPOINT

理念である「元気なまちをつくる」ための事業として「大社の社みしま」「道の駅」の建設・運営を自社で行い、飲食や小売りなど女性が活躍できる場を戦略的に創出。
 
採用強化の取組みとして、オリジナルのインターンシップを企画したり、「1対1じっくりセミナー」を開催することで採用人数を確保している。
 
社長と社員の対話の場をつくり、小さな成功体験を積み重ねることで、社員の意識を少しずつ変え、大きな変革プロセスにつなげている。
 

KPI 社員の元気を企業の成長につなげる
売上1.8倍、社員数1.4倍(2016-2018年比)
平均年齢38歳、女性比率38.3%

社員が活き活きと働くことができる環境を整えていくことが、当社のビジョン「世界が注目する元気なまちをつくる。」大きな推進力となっている。
Voice 参加者の声
「当たり前をカタチにする」という考えのもと、暗黙の了解や、勘、経験を言語化されているのが素晴らしいと思いました。会社に戻って、実行してみます!
土木会社・社員
「世界が注目する元気なまちをつくる」という企業理念がはっきりしていて、それに向けて社員の方からのアイデアによって成長しているところが参考になった。
建設会社・取締役
日目

07.05 thu

~住宅・建設業界~
『女性の活躍がリフォーム業界を活性化させる』

講師トヨタホームリフォーム株式会社
企画部 営業企画室 企画課 主幹中本 富美枝 氏
×タナベ経営 経営コンサルティング本部 大阪本部森 優希
学びのPOINT

リフォーム業界では特に「家のことは女性に任せた方が安心」と考える年配のお客様が多い。また、女性は結婚・出産の経験をいかしたアドバイスもできる。この業界において女性を活かすメリットは多く、現場に合わせた役割分業が必要。
 
ライフイベントに伴う離職の要因は、働き続けられる制度・環境がないからである。(多様な働き方に合わせた評価制度・チームで仕事をする体制が必要)
 
女性活躍を実現するためには、社内に無意識のバイアスがあることを理解させ、男性・女性共に意識統一を図るべきである。
 

メッセージ 男性優位なビジネス社会で女性が戦うためには、家事も育児もこなし、
自分を犠牲にする働き方しか評価されなかった。
今は、多様な働き方を認め、生産性を上げていく時代。

実際に営業の第一線で活躍されている方の声が聞けてとても励みになりました。女性が働きやすい環境を整えることと生産性を保つことは相反すると考えていましたが、時間・場所を自由に選択できる仕組みを構築することがそれを可能にすると思いました。まずは意識改革から取組ます。

建設業界 マネジャー

女性の男性化ではなく、女性特有の働き方という言葉が印象的でした。働き方の多様化を実践していきたいと思います。

建設業 役員

女性目線を知るということがダイバーシティ推進の第一歩だと感じました。

建設業界 マネジャー

女性活躍推進のために必要なことは
①経営トップが、ダイバーシティ推進を経営戦略の1つに位置付けること
②全社員が働き続けられる制度・環境を構築すること
③全社員の意識を変えていくこと
日目

07.06 fri

リフォーム業界で活躍する女性社員が多い会社とは

講師株式会社リフォーム産業新聞社
編集長金子 裕介 氏
学びのPOINT

リフォーム市場は、2013年から3年連続で減少。2020年以降は市場拡大の予測。
 
建設・リフォーム業界では、コミュニケーションスタッフ、デザイナー、営業、工務、商品企画、職人など女性活躍の場が広がっている。
 
女性ならではのコミュニケーション能力を活かしている会社は、顧客へのフォローをリピート営業・紹介営業につなげている。
 

メッセージ 2020年以降は、6.2兆円から7兆円市場に拡大の予想
女性活躍がリフォーム市場拡大のカギ!

男性中心のリフォーム市場は、女性が活躍できる場をつくり、活かすことで、さらに大きな拡大が見込まれる。
日目

07.06 fri

役割を変え、職域を増やすことで女性活躍の場を広げる

講師京都サンダー株式会社
代表取締役社長新井 恭子 氏
×タナベ経営山本 剛史
学びのPOINT

女性の強みは、業務を正確に早くこなすこと、仕上がりの見栄えに美しさを求めること.未経験でも言われたことをコツコツとこなすこと。一方、男性は、経験に沿って動くので、経験が浅いとこなせない。これらの理由から女性は、積算やCADの能力が高い。
 
1時間の勤務でも可能なフレックス制度を導入する。今は1時間でも将来的にフルタイム勤務できる可能性がある。
 
社員用のキッチンがあり、女性社員同士が、作った夕飯を分け合う。これが京都サンダーの働き方改革である。
 

メッセージ 建設ディレクターという職種で多様な人材を獲得。
全国に46万社ある建設業を、女性人気職種へ!

女性に人気の職種である医療事務。人気の理由は、全国で勤務でき、学歴経験を問わず、勤務形態を選択できること。建設業は、同じ環境を有する業種。
建設ディレクターを広めて人気職種を目指す。
Voice 参加者の声
早速自社に持ち帰りたい話が盛り沢山でした。
特にオフィスシェアキッチンは目からウロコでした。

住宅業・マネージャー
今まさしく、弊社が抱える課題にマッチした内容でした。
講師の先生とお近づきになり、課題解決に向けて前進したいです。

建設業・社長
オフィスシェアキッチン
日目

07.06 fri

女子プロ(女性だけのプロジェクト)から、
みんぷろ(みんなでかえるプロジェクト)へ
~女性リーダーの10年にわたる奮闘記~

講師コイズミ照明株式会社
経営統括部 経営管理部 人事・総務室 室長伊藤 由紀代 氏
西日本営業本部 西日本営業企画室 室長青木 佐織 氏
学びのPOINT

プロジェクト型で、ダイバーシティを推進。まずは女性だけで集められたチームでスタートし、制度改善で成果を残す。その後、社内横断で男女のチーム編成を公募で実施し、制度に加えて、風土改善で成果をあげている。
 
働き方改革とは、業務の効率化だけでなく、今後はイノベーションを生むための社内の仕組み、柔軟な働き方の促進が必要である。
 
取組内容をハンドブックとしてまとめ、全社員に発信することで制度・環境の浸透、意識改革を図る。また、制度を利用する実際の社員の声を載せることで、実績を見える化している。
 

KPI ダイバーシティ発想に基づいた働き方改革の推進
全員参加型「みんなでかえるプロジェクト」の実現!

社員自ら考え動かなければ、何も変わらないことが強く伝わりました。プロジェクトを進める中で上手くいかなかった事例があったのが非常に良かったです。


建設業界 代表取締役社長

女性としてこれまでのキャリアやプロジェクトについてリアルな体験談をお聞きできたことが大変参考になりました。共通の課題・モチベーションをもったメンバーと一緒に実施すること、継続することの重要性を学びました。

建設業界 一般社員

ダイバーシティ推進プロジェクトを成功させるためには

①まずはトップダウンで発信し、ボトムアップで課題を吸い上げ、実行
②メンバーは公募制
③プロジェクトの継続