2019.04.03

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2019.03.20 Wed

DOMAIN&FUNCTION

アグリビジネスモデル
研究会

REPORT

13:00~

原料からサラダを変える 野菜加工事業の挑戦

講演株式会社グリーンメッセージ
生産部 原料担当次長藤本 幸佳 氏
学びのPOINT

1.野菜の用途が変化している
(1)野菜の用途は、従来家庭用がメインであったが、近年は加工・業務用が半分近くを占めるようになった
(2)レタス類は新品種が増え始めたが消費者認知度が低く、これを高める業界連携が肝要
2.野菜の魅力は地域発信が重要
(1)多品目少量生産が求められる
(2)一次生産者に求められる経営努力
①自社の経営分析
②マーケティング
③規模に合う加工設備と品質保証技術
3.商品化・見せ方
(1)値ごろ感、利便性、栄養・機能性、楽しさ
(2)脱・孤軍奮闘。連携して商品化
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今後の動向パッケージサラダは野菜だけではなく、
たんぱく質や炭水化物も一緒に摂れる
個食に形を変えていくだろう

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厚労省では1日350g以上の野菜摂取を推奨しているが、なかなか摂取できていない実状がある。このジレンマに対して、食卓の楽しさや手軽さ、安全・安心の品質を提供し、付加価値を高めている。

14:50~

イノベーションで農業の価値を最大化する銀座農園の事業戦略

講演銀座農園株式会社
代表取締役社長飯村 一樹 氏
学びのPOINT

1.銀座農園の取り組み
(1)農業の問題は深刻化している。対応策としてスマートアグリで日本の農業を豊かにするビジョンを掲げる
(2)生産~加工~流通までを展開
①生産は高収益モデルの実現に向け、オートメーション化を推進
②加工は大学と共同開発した商品をライセンス提携先に提供
③流通はシェアリング型の直売システムの提供で、自治体を中心に提携
2.グローバル展開に欠かせない要素
(1)技術者に変わるロボットの開発
(2)栽培環境を制御するデータを管理し、海外へノウハウとして提供
3.アライアンス強化、システム構築、バリューチェーンの構築で成長戦略を描く
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銀座農園のKPIスマートアグリで3,500社の
農業参入を成功させる

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2009年の農地法改正後、農業法人が増え続ける中、政府目標50,000社(2023年)に対し、差数は35,000社。その10%にあたる3,500社の参入を銀座農園のシステム、ノウハウで成功させる。
Voice 参加者の声
<グリーンメッセージ>
原料調達にしても販売にしても、自社独自で行わず、いろんな業種と共同して、開発する必要性を強く再認識できた。産地の規模を考え、開発を進めてみたいと思う。

流通業・幹部

<銀座農園>
農業の新しいビジネスモデルに可能性を感じた。利益の出る農業で就農者の増加が期待できる。また、農業のロボット化によって農家の負担を軽減する事が大事だと感じた。

青果卸・小売業・社長

研究会の様子466_07.jpg
NEXT TIME

次回は研究開初の北陸開催となり、米の6次化に取り組む株式会社アジチファーム、天保2年(1831年)創業、伝統を守りながら新たなブランディングに取り組む株式会社米五、福井県内初の農業生産法人であり、玄米の価値を消費者へ届け続ける株式会社マイセンの3社視察・講演となります。