2019.07.30

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2019.03.18 Mon
2019.03.19 Tue

DOMAIN&FUNCTION

食品・フードサービス
成長戦略研究会

REPORT
日目

03.18 Mon

100年企業を目指して

視察&講義久保田食品株式会社
代表取締役社長武市 学 氏
学びのPOINT

①大手寡占市場における差別化戦略
『素材を活かした希少価値』の提供
大量生産できない弱点を、少量生産できる強みとして発揮
②売り場提案で価値発揮
売場提案とその趣旨を理解する取引先を選別することでニッチポジションを確立。価値を再検証できる(フィードバックを受ける)仕組みとしての直取引をベースに考える
③100年企業を目指す今後の展開
『通年、単月黒字対策』
アイスの機能性商品開発とともに、閑散期におけるアイス以外の商品開発への継続的投資などの取り組み実施

KPI大手寡占市場でのポジション確立
大量生産のスキマを狙う素材を活かす希少価値提供と
売場提案できる取引先の選別

【久保田食品の商品戦略】
・大手が真似できないくらいに原材料(素材)に費用をかけて商品作りをする。
・高知ならではの果実等素材を活かした商品作りをする。
・なるべく添加物不使用で素材を活かした商品を作る。
研究会の学ぶポイント(タナベ経営 食品・フードサービス成長戦略研究会 小山田 眞哉)

第4回のキーワード 新しい価値の創出(Flagshipの展開)
1.希少価値:産地  2.エシカル価値  3.社会価値:環境保全

日目

03.18 Mon

企業の永続性と自然との調和

講義株式会社 土佐料理 司
代表取締役社長竹内 太一 氏
学びのPOINT

①時代とともに良い店づくり 新業態開発
料亭・割烹・味のデパート・大衆土佐料理・大阪・土佐料理司・赤坂・高級料理祢保希・銀座・祢保希。時代とともに業態・立地を見極めて展開
②原材料にこだわる漁法や締め方まで指定
冷凍技術・真空調理技術を磨いた商品力
③100店舗より100年企業(永続性)
それぞれの街での「良い店づくり」。成長するためにはある段階で自らを変えていく
④SDGsにいち早く着手し実践
日本の水産業の再生など企業活動を通じて出会った社会問題を考え行動する

KPI■ターゲット層の価値観の変化を読む
■冷凍技術・真空調理技術を磨いた商品力
■予約を取れる先行管理とブランディング
■シナジーを起こす業態開発とOEM・M&A、商品開発

商品ラインナップと多店舗化

ポン酢

祢保希 赤坂店

【企業活動と自然との調和】
・日本の水産業の再生
・協働の森事業への参画
・海の幸を未来に残す会
・シーフードサミット
・高知カツオ県民会議
Voice 参加者の声
無添加商品を作るメーカーが大手にはなく、かと言って零細でもなくある程度大量に生産能力があるというポジショニング・規模感は参考になった。
食品メーカー・社長
竹内社長の熱量が高く、社員にも同様に浸透されていると思った。100年以上会社が永続するために何が大切かを考えたいと思った
建設会社・部長
日目

03.19 Tue

トップシェア生姜専門企業の成長戦略

講義株式会社あさの
代表取締役社長浅野 平二郎 氏
学びのPOINT

①業界トップの総合生姜企業として生姜への徹底的なこだわりと素材を使い切ることが大切。青果+加工で同業者さえ仕入れ先として活用
②生産者から選ばれる企業
生産者に尽くす、買わないと言わないことで生産者との信頼関係を構築
③垂直統合と多様な販路の開拓
バートカル+ラテラルマーケティングの融合によりマーケットシェアNo.1を実現

KPI青果品歩留り率60%(業界平均50%)
残り40%を加工・製品化し高付加価値を実現

【あさの 我が社のあるべき姿】
・経営理念の可視化と実践
・生姜業界・農産・食品業界に
「求められる会社」
・社長・役員の志・人柄向上
→社員さんの人柄が良くなる
→社風が良くなる
→良いサービス・良い商品が提供できるようになる
→良い顧客に恵まれる
Voice 参加者の声
自社のにんにくの業態と共通する部分が多く、規模はもちろん違いますが、何歩も先を歩まれていると思いました。共通する部分を自社の参考にします。
食品メーカー・社長
生産者に対する想いや事業承継のお話を聞くことができ、自分自身につながるところもあり、良かったです。
食品メーカー・開発
NEXT TIME

【第5回】2019年05月22日(水)~ 23日(木) in 東京
①年輪経営を推進する伊那食品工業の事業構想・経営構想と未来構想
②オイシックス・ラ・大地 デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法
③規格外野菜のシート食材『VEGHEET』で
農作物の用途シーンを拡大し農業課題を解決する株式会社アイルの社会的価値