2019.07.30

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2019.07.11 Thu
2019.07.12 Fri

DOMAIN&FUNCTION

食品・フードサービス
成長戦略研究会

REPORT
日目

07.11 Thu

バリューアップを牽引するメーカー

視察&講義株式会社エフピコ
環境対策室 マネージャー藤井 宣裕 氏
学びのPOINT

①時代の潮流を読んだ先見性とそれに基づいた経営判断(エフピコのESG)
アメリカのマクドナルドへのクラムシェル容器、ワンウェイ容器に関するバッシングから、将来的な日本での環境意識の高まりを予見し、いち早くリサイクル事業に取り組む
②エフピコ方式のリサイクルサプライチェーン
全体を巻き込んだ4者(消費者・得意先スーパーマーケット・包材問屋・エフピコ)一体の循環型リサイクルの構築
③障害のある人材と共にをコンセプトに、リサイクル工場で積極的な障がい者雇用を実践し高い生産性を誇る(障がい者雇用人数359名、障がい者雇用率13.6%を実現)

KPI全国約9,200か所の回収拠点に代表される
リサイクルネットワークの構築

全国19か所の生産拠点、11か所のピッキングセンター、10か所の配送センターによる物流配送網と帰り便を活用した物流効率の追求
研究会の学ぶポイント(タナベ経営 食品・フードサービス成長戦略研究会 原 泰彦)

食関連産業の「暗い未来」を回避する  ~なりゆきシナリオに陥らないために~
(1)持続可能な取り組み(理念を体現)    (4)戦略的広報
(2)品質への取り組みは素材から       (5)タイムリーな進捗管理
(3)現場の強さ
⇒正しい危機意識を持って独自性ある取り組みに着手する

日目

07.12 Fri

ふりかけ"ゆかり"を軸に全国・世界へ良い品を良い売り方で
展開する三島食品のコーポレートメッセージと未来戦略

視察&講義三島食品株式会社
代表取締役社長末貞 操 氏
学びのPOINT

①商品だけでなく事業も「脇役戦略」
ごはんを引き立てるふりかけ「ゆかり」のように、コラボ企画でも必ず相手を立てて、相手商品が売れるお手伝いをする
②"マネしない"独自のプロモーション戦略
CMはやらずに、その分を品質向上のために投資し、消費者に還元。加えて、馴染みあるパッケージデザインのエプロンや「さしすせそゆ」ハチマキによるプロモーションなど、自社だけにしかできないことを"マネしない"で発信する
③暗黙知を形式知に変えた「名前立て」
イラスト活用や進捗・注意ポイントを明示した見える化だけでなく、生産も営業も、物や活動に名前をつけることで暗黙知を形式知に変える(名前は毎年、新陳代謝させている)

KPIトップから現場まで楽しく取り組む、
100個以上の名前立てと20本以上の学習動画

成功事例の横展開は押し付けるのではなく「やりたい人」「ものにできる人」が活用していくのが良い。
その分、成功事例や暗黙知を、誰でも活用できるような社内ナレッジに変えて、浸透させていくこと。
Voice 参加者の声
社会的価値のあるリサイクルを30年も前から収益を上げる仕組みとして構築されているのは見事だと感じた。
食品機械・菓子製造業・役員
正論より実論。現場が実際に動くアイデアがたくさんあり、素晴らしいと思いました。
食品製造業・社長
NEXT TIME

【第9期食品・フードサービス成長戦略研究会 第1回】
2019年9月25日(水)~26日(木) 東京
①チロルチョコ        ④umamill 株式会社
②クラシエホールディングス  ⑤キューピー
③アジアフードビジネス協会