2020.10.06

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2020.09.14 Mon

DOMAIN&FUNCTION

戦略CFO研究会

REPORT
講演

09.14 Mon

CFO最先端の経営管理

講師スリーエムジャパン株式会社
代表取締役社長昆 政彦 氏
学びのPOINT

【CFOの役割】
①企業価値の向上
・戦略設定と実行支援(予算・計画・M&A)
②会計報告と内部統制・リスク管理
・決算業務・税務申告・外部受検査・内部監査
・内部統制・業務効率化・デジタル化
③資金管理と調達
・ファイナンスとトレジャリー管理
(投資・資本コスト経営管理)
・IRとステークホルダーマネジメント
(統合報告書)
④組織管理と企業文化
・CFO組織と人材育成
・財務目標志向の企業文化構築
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KPI予予分析(予算・予測)にて業績を管理

【企業経営に関する企業価値】

①財務資本
売上・費用・現金・売掛金・在庫固定資産・・・

②非財務資本
知的資本・顧客資本・組織資本・人的資本・・・
商品製品ブランド・新技術開発力・人材育成能力
従業員・サプライヤー・企業文化

③社会価値
財務資本・人工資本・人的資本・知識資本・コーポレートブランドレピュテーション

企業は予実管理(予算・実績)を実践しているが、CFOとしては未来を予測するため予予(予算・予測)にて業績を管理する必要がある。
講演

09.14 Mon

CFOポリシー/財務・非財務戦略による価値創造

講師エーザイ株式会社
専務執行役CFO・早稲田大学大学院会計研究科客員教授
柳 良平 博士
学びのPOINT

①CFOの受託者責任は、エクイティスプレッド(ROE-株主資本コスト)をプラス(PBRを1以上)にすること。
②現金にはコスト(資本コスト8%)が掛かっている。しかし日本円100円は海外投資家から見て50円の価値しかない(死に金扱い)。そのため、保有現預金が企業価値を上回っている企業が散見される。
③日本は海外に比べファイナンス理論が浸透しておらず(投資判断においてIRR、NPV採択率が3分の1)、クロスボーダーM&Aの成功率は2割しかない(高値掴みしてしまう)。
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KPIESGの価値を見える化して
PBR(株価純資産倍率)を2倍にする

【CFOの受託者責任「企業価値の番人」】

①資本コストを把握して活用する
...200種類の割引率を用いた価値創造の投資判断基準

②日本企業の不都合な真実
...価値破壊(時価総額<簿価)が起きている

③見えない価値を見える化する
...財務会計で説明できる企業価値は2割だけ(無形資本8割)

短期的経営視点は、長期的に企業価値を破壊する。人件費と研究開発費をサンクコストとせず、投資として足し戻す。(ESG EBIT=営業利益+人件費+研究開発費)
Voice 参加者の声
本日の研究会で、財務の勉強不足を実感した。今回の内容に追いつけるよう、自己啓発を行いたい。
建設業 役員
日本と海外のファイナンスにおける差を実感した。今後、MBA取得などファイナンスについての知識をつけていきたい。
製造業 管理職
レベルの高い内容であったが非常に分かりやすく説明いただいたおかげで勉強になった。
運送業 課長