2020.04.02

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2020.02.20 Thu
2020.02.21 Fri

DOMAIN&FUNCTION

教育・学習ビジネス研究会

REPORT
日目

02.20 Thu

DIVE INTO DIVERSITY

講義立命館アジア太平洋大学
ワンヤマ ユジーン 氏
学びのPOINT

①アドミッションの明確化と学生への訴求
 「SHAPE YOUR WORLD」という世界に貢献したいという意志を持った学生を世界から招聘している。アドミッションを明確にして共感している学生同士の異なった価値観を学ぶ。APUは「APUで学んだ人たちが世界を変える」を2030VISIONとして掲げ、グローバルラーニングコミュニティの創生を目指す。
②環境整備で学びを拡げ深める
 自分の価値観と同じ価値観を持っていない人とコミュニケーションを取ることが、真のグローバル人材の育成である。APUでは意図的にオンラインの学習機能を使用しない。教職員の役割は生徒を導くガイド役であり、Face to Faceのディスカッション・ワークショップによって、異文化の常識を取り入れ自身の学びを深める機能を担っている。
③意思決定スピードの加速による変化への対応
 経営層の入れ替わりに伴った、意思決定スピードの加速化は、変化の激しい現代社会に適応しながら未来を予測した組織・戦略の変化を可能にしている。発信力を高め、APUの認知度を高めることで国内外問わない広報戦略の強化を可能にしている。

重要な研究ポイント社会で求められる力の変化に対して
多様な価値観・常識の中で協働し学ぶ環境整備

APUを選んだ理由は日本の国際大学で日本語を通して学ぶことが出来る大学はここしかなかった。将来は観光業に寄与できる仕事に就きたい。

APU学生(台北 出身) 3年生
一年間の寮生活と学習環境がオンキャンパス・オフキャンパス両面で学べることが魅力的だった。何よりも日常的なコミュニケーションの量は他の大学では手に入らない。

APU学生(インドネシア 出身) 2年生
入学前の語学力に関わらず、半年で会話が成立するレベルまでの成長が可能。

147か国の異文化との関りが新たな価値観と学びを提供している。
日目

02.21 Fri

『多職種の早期育成を実現する敬和会アカデミーの取り組みと
人財シンクタンクとしての将来展望』

視察&講義社会医療法人敬和会
執行役員佐藤 昇 氏
学びのPOINT

①敬和会アカデミーとは?
 それは「知を育み集積することにより新たな付加価値を創造する仕組み」である。医療現場では、お互いの職種を理解し協働する「チーム医療」を実現しないと通用しない。1300人の知識・ノウハウを集め体系化し、相互理解を促し、法人の付加価値を向上する仕組みこそ「敬和会アカデミー」である。
②真のチーム医療に向けたシンクタンクとしての役割
 これまで部門間での情報共有や将来について検討する場がなかった。敬和会では、毎月一回、所属長クラスを集め、法人内の人材育成・採用のついての情報共有・将来検討をする場を設けている。これにより、彼らに当事者意識を醸成させると同時に、人材に関する情報・知識の集積の場として機能している。
③地域貢献に向けた展開
 敬和会では、法人内の人材育成にとどまらず、「医療人材不足」という社会課題に対して問題認識をもち、地域の学生を対象とした医療教育の機会も提供する。そこには将来の医療人を自ら育成し、地域に貢献したいというトップの強い思いがあった。

重要な研究ポイント多様性を受け入れ、学び続ける法人には
『組織横断で未来をつくる仕組み』があった

法人内の改革を進めていく上で反対者が多い中、トップを巻き込み、協力者をつくり、強力に推進していく点は非常に参考になった。

専門学校 広報担当者
帰属意識が希薄な業界特性を持つ中、組織の透明度を高め、方向性を一致させたのが取り組みの肝であると感じた。自校でも取り組みにも早速活かしたい。

学校関係 経営者
組織横断での活動における2つのアプローチ

水平軸:法人全職員の医療知識・技能・倫理観の標準化する

垂直軸:将来のリーダーを能動的に開拓・育成する

NEXT TIME

第4回は、5月27日、5月28日の大阪開催です!!