2020.01.20



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2019.12.04 Wed.
2019.12.05 Thu.

DOMAIN&FUNCTION

建設ソリューション
成長戦略研究会

REPORT


視察
講演

12.04 Wed.

次世代社会インフラ点検ロボットの開発による
様々な構造物点検の事例

講師三信建材工業株式会社
代表取締役社長石田 敦則 氏
学びのPOINT

①ストック市場における、技術を軸とした検査・メンテナンスサービス提供
GPSを利用した機体では自律飛行が困難であるという課題を打破すべく、操縦者の能力に依存しないドローンを活用した点検調査システムを開発。点検調査におけるコスト低減化や飛行時の安全性確保等を実現した。
②「下請け業でも、輝くものを持つ」
下請けでも1つ輝くものを持っていたいという信念のもと、従来技術のイノベーションに着手。それにより熟練検査員に依存しない、効率的な検査を可能にした。
③産・官・学連携による技術開発の可能性
自社内での技術開発のみならず、積極的に外部の企業や大学との共同研究を実施。常に先端技術の実証検証を実施することで、「新しい価値の創造」に取り組んでいる。
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実績ドローン関係実証実験・業務実績は、
5年間で97件以上!

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開発された非GPS対応のドローンや外壁点検昇降ロボット「NOBORIN」などの技術は、自社で活用されるだけでなく広く社会へ拡販。今後見込まれる橋梁などの社会インフラの点検等の受け皿を創るべく、新たな組織づくりも視野に入れて活動を展開している。


講演

12.05 Thu.

中小建設業におけるICTを活用した技術開発の展開
-Visual-Constructionへの挑戦-

講師可児建設株式会社
代表取締役可児 憲生 氏
学びのPOINT

①脱・個人主義、脱・限界主義
少人数現場の多い中小建設業における"ノウハウや経験値の属人化"という経営課題に対し、業界ではいち早く「映像CIM」を活用。現場の"見える化"を図り、施工情報の自動収集や会社へのノウハウ蓄積を実現した。
②映像技術導入の目的=生産性向上
映像技術の活用により、これまで課題であった立会検査の省力化など建設における生産性向上にも寄与。また現場から離れた場所から"第3の目"としての活用により、管理業務の省力化・省人化等の副次的な効果も見込まれている。
③適材適所による社員の活躍
ICT技術の活用により、外国人登用や女性も活躍できる場を創出。3Kと揶揄される環境の改善により、新しい働き方の確立を目指している。
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効果映像CIM活用により
90時間のムダ削減に成功

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映像臨場とコミュニケーション技術を活用することで、移動時間や待ち時間の解消に寄与。また現行のプロセスのコンカレント化により、生産性の高い業務改革の実現を検証した。


Voice 参加者の声
技術開発の経緯など自社の取り組みと重なる部分が多く、大変参考になった。またインフラ点検がドローン等の活用によって効率アップにつながる可能性を感じた。
中小企業が抱える問題や経営課題に対し、非常にうまく経営されていると感じた。外注対応に頼らない自社での研究開発も含め、取り組みを検討していきたい。
まとめ講義の様子 636_00.jpg

NEXT TIME
第3回

第2回目は、業界に先駆け環境に配慮した建築を探求する(株)東畑建築事務所様と、地域密着を軸に成長を続ける(株)サンエース様にご出講いただきます。