2021.06.28

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2020.05.26 Wed
2020.05.27 Thu

DOMAIN&FUNCTION

教育・学習ビジネス研究会

REPORT
日目

05.26 Wed

ウェルビーイング × 教育 × 食 価値創造の取り組み

講義株式会社竹屋旅館/
一般社団法人日本医食促進協会
竹内 佑騎 氏
学びのPOINT

1.「メディシェフ」とは
「医療・栄養の知識に基づいた新しい資格」であり、これまで独立していた医療・栄養・調理に関する知識を一気通貫で学び、健康・予防・疾患に適した食を提供する人材を指す。
2.Well-beingにおける「食」の重要性
well-beingとは「生徒が幸福で充実した人生を送るために必要な、心理的、認知的、社会的、身体的な働きと潜在能力」であり、食生活もまた、何を、いつ、どのように食べるかは、身体的・心理的なwell-beingと密接に関係している。
「メディシェフ」を通じて、心身ともに健康で、幸せな感情が持続的である状態
=「ウェルビーイング教育」の実現を目指す。
3.教育機関や企業との連携
教育機関(大学)と共にオンライン食育プログラムをスタート。また、大学×食品加工事業者×メディシェフによる食品開発にも着手し、企業内では企業の「健康文化」を創る働きに貢献している。
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重要な研究ポイント「ヘルスケア×食」で
"食のNext Standard"を創る

国語・数学~...のメイン科目ではなく、日常から関わる「食」分野からアプローチすることで、大きな影響を与えられる事ができると思う。新しい教育のカタチが見えた。

学校関係 経営者
経営者として考えた時に、生徒目線はもちろん、職員の幸福を考えた時に食は外せない分野である、経営側として何ができるか考えていきたい。

通信高校 経営者
「ヘルスケア×食」が一人一人に文化として根付く事が大切であり、一時的なブームではなく、ネクストスタンダード(当たり前)を創るために今取り組む事で、教育・企業・社会の未来を創る
日目

05.26 Wed

東海地域の大学群が実施する起業家教育
「Tongaliプロジェクト」

講義国立大学法人 東海国立大学機構 名古屋大学
学術研究・産官学連携推進本部人材育成・情報発信部門
主任URA
小西 由樹子 氏
学びのPOINT

1.注目される起業家教育
大学発ベンチャー企業の設立数の増加しており、2019年度は過去最高2,566社を記録。名古屋大学でも起業家教育に力を入れ、2016年には「Tongaliプロジェクト」開始。開始前64社だったものが、2020年度では116社に増加している。
2.Tongaliプロジェクトとは
未来に繋がる価値を創り届けることができるトンガった人材の育成・支援を目的として、東海地区の大学連合が取り組むアントレプレナーシップ教育プロジェクトである。各大学の得意とする分野、および特徴あるプログラムを共有・提供を行う。
3.Tongaliプロジェクトによる価値提供
2016年スタート当初58名の参加人数から、2020年度では2,746名に急増。利用者目線での本プロジェクトの価値として、(1)ひと(メンターによる助言・実務支援)、(2)もの・場所(各大学のインキュベーション施設など)、(3)資金(各種の基金・ファンド等)、(4)情報(起業に必要な情報・ノウハウ等)である。現在では、各企業・機関との連携を行い、小学生への体験イベント等も実施。
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重要な研究ポイント東海から世界に向けて、
地球・社会や人類の生活を
(モノ、心)豊かにする

多様化が加速する中で、昨今話題になっているアントレプレナー精神・教育について聞き、学校としての在り方・価値提供について考える事ができた。

学校関係 経営者
いわばライバルである他大学と連携していることに驚いた。
顧客(学生)目線で捉えた時の新たな価値を創造していく姿勢が参考になった。

学校関係 経営者
Tongaliプロジェクトを通じて生まれた新しいアイディア・事業が東海地区、ひいては日本の産業の活性化に貢献することを目指している。
日目

05.27 Thu

なぜ海陽学園なのか?~全寮制中高一貫校の魅力~

講義学校法人海陽学園
校長西村 英明 氏
学びのPOINT

1.海陽学園とは
海陽学園では、学力と人間的強さを兼ね備えた人材を育成するために、建学の精神「将来の日本を牽引する、明るく希望に満ちた人材の育成」を掲げ、新たな全寮制の中等教育学校として6年間にわたる中等教育を実践している。
2.海陽学園の環境
全寮制の環境は、「時間」と「ミニ社会」というメリットを生み出す。時間では、通学時間の削減、スマートフォンの利用制限による対面でのコミュニケーションの活性化によって、より生徒がやりたいことに打ち込める環境を実現。またミニ社会では、ハウス(寮)での社会経験が豊富なハウスマスターや企業から派遣されるフロアマスターとの共同生活を通じて、協調性や社会性、道徳心を養っていく。
3.人間力育成=「実体験」×「創造的体験」
人間力育成のために、「実体験」×「創造的体験」に取り組んでいる。実体験では、「社会で活躍する力(=対人能力、問題解決力、自己管理能力)」の見える化や、本当にやりたいことに打ち込めるよう放課後の価値創出を行う。創造的体験では、企業と連携したSTEM教育、芸術への高い関心醸成のための演劇教育導入等により、人間力育成に向けた取り組みを行っている。
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重要な研究ポイント日本の社会課題(リーダー不足)に
向き合った志教育

一般企業においても、次世代リーダー不足に悩んでいる企業が多い。
海陽学園の卒業生が今後、企業そして日本を牽引する人材として活躍してくれることを待ち望んでいる。

建設工事業 幹部
社会に出ると、勉強が出来る・出来ないではなく、多くの能力が必要になってくる。中高生のうちから、共同生活を通してミニ社会として体験できる事はとても有意義だと思う。

学校関係 経営者
「将来の日本を牽引する人材の不足」という強い危機感から海陽学園を創設。共同生活の中で「自分はどうあるべきか」を生徒一人一人が常に問い続けることによって、「将来の日本を牽引する人材」へとなっていく。